ルル・マジック&ララ・マジック 加藤 航様

【タイトル】 ルル・マジック&ララ・マジック

【作者】 加藤 航

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893355014


 本作に登場するのは見た目はそっくり、ただ全く違う方向に才能が開花してしまった姉妹双子です。


 主人公の信弘は謎の古書によって異世界に転移してしまいます。そこで出会ったのは魔法が使えない。けれど魔法を使うための道具、魔籠を作るうえでは天才的な少女ルル。

 ルルが作る魔籠は多くの魔力量を必要とし、使えるものが限られます。その限られた一人であった信弘は右も左も分からない異世界でルルに協力することを決意します。


 一章までの雰囲気ですとルルと信弘の関係は親子です。目的のためにどこまでも走っていってしまう危なっかしいルルを信弘が頑張って追いかけて、色々と手助けをし、二人で問題を解決していく。そういった関係です。

 異世界転移、転生系で最初に出会う女の子ってだいたいヒロインなので、ルルもヒロインポジなのかなと読み始めた当初は思いましたが、そんなことはなく、ほのぼのとした気持ちで一章は読み進めることが出来ました。


 そして当企画のメインである双子ですが、私は見た目は一緒で生い立ちが違うとか、立場が違うとか、才能が違う双子が大好きです。というわけでルルとララの関係も大好きです。同じ見た目で同じ遺伝子を受け継いでいるのに、才能の方向性が違うって良いですね……。それでもお互いを想い合っているのも良いですね……。しかも一章が終わっても、二章、三章とこの双子に会えるって素晴らしいですね。


 あまり語るとネタバレになってしまうので控えますが、一章を読んだ感想としては一章は準備段階という雰囲気です。一章にて世界観の説明、魔法の仕組みの説明、仲間との絆を深めることができましたので、本番は二章からかなと。二章からは一章とは違った目的で登場人物たちが行動していくのかなと思うと今から読むのが楽しみです。


 異世界転移して環境が変わり、ルルと出会ったことで変わり始めた信弘が今度どうなっていくのか、元の世界に帰ることができるのか。信弘を転移させた古書は何なのか。まだまだ謎は隠されています。


 興味が湧いた方は信弘とルルの冒険を一緒に見守ってみるのはいかがでしょう。


 

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