第15話 おでん9
一度通った道を戻るだけ。
とはいえ、1年前の事である。山賊に襲われもした。なので注意するに越したことはない。去年も使った荷車は金属板等で補強されて良いものになり、しかもそれを引いてくれる存在もいる。
「このこは名前つけないの?」
キリに言われてもらってヤディクの名前を道すがら考える。特に浮かばない。確かヒメヤディクという亜種なんだったか。
「ヒメで。」
ヒメになった。
同じ方向に向かう隊商に続く形で進んで行く。
朝はヒメから乳を取る。飲み切れない分を背中に乗っている間にバターにしたり、チーズにしたりだ。
人の早歩きより少し早い位から疲れてくると徒歩程度の速度になる隊商の馬車に問題なくついていける。揺れも全く無い。頭も良いみたいで、前の馬車についていけば良いと理解している。なので特に指示をしなくても、問題なく進んでくれる。
前の馬車が休みに入ったら、作っておいたバターやチーズ、魔術で水を提供する。護衛にタダ乗りさせて貰っているので当然だ。
宿場に泊まる際に、隊商の代表から声をかけられ目的の町、マレクさんの店がある町迄正式に同行を認められた。
夕食を共にして、自分の事も話す。すべてを話た訳では無いが、飢饉で村を出て町から街へ。今回は故郷への帰途だと話た。
「あの飢饉の時に町に売られて、その後身を立ててこんな立派なヤディクを連れて故郷の村に錦を飾るわけだ。」
「ヒメを得られたのは偶然と幸運があったからですけどね。街が上手くいかず挫折して戻る所ですよ。」
「自分の身を買い戻して、生きて故郷に帰れるだけで立派な事だよ。それが出来無い方が多いのだから。」
「しかも可愛い嫁さん連れて帰るんだ。これ以上の贅沢は言えねえよ。」
隊商の商人も、護衛の傭兵も皆気の良い人達だった。
道中何事もなく、朝の鍛練を傭兵さんに褒められ、少し指導も受けたりしながら町までたどり着いた。
道中で作ったチーズとヒメの毛で作った毛糸を謝礼として渡し、少しの現金を貰った。
町ではマレクさんに挨拶をした。新しい従業員が忙しそうに働いている。
町の教会に蝋印を付けた水瓶を渡す。これから故郷の村に戻ると言伝る。
これから町の人達は僕を見て複雑な顔をしている。
わかりやすく歓迎してくれたのはマレクさんと町の商家の人だ。
居ない間の一年で色々と変化もあった。最近、町の近くに迷宮が発見されたらしい。新たに発生した物だと思われ現在調査中とのこと。
町の話題はその事で持ちきりだ。
ギルドはその対応で慌ただしくなっている。書紀系のスキル持ちが不足しており、事務方の視線が以前の猛禽の物から救済を求める小動物の物になっている。
絆されない内に町を出た。人の足で半日。ヒメ足ならもう少し早く目的地に到着するだろう。なんだか緊張してきた。
到着は日没前。何だかいつも目的地に到着するのはこのくらいの時間になるな。計画性の無さを感じる。
街灯も無い村でこの時間に出歩く者は少ない。村と言っても世帯の自給自足の為の畑が各家の間にあり住宅が密集しているわけでもない。村の入口は行商が店を広げる広場でもある。村を囲う柵もない。
誰もいないことに少し安堵する。
「ここがサグの生まれた所なんだ。私の所より人が居ない。」
「知ってるだろ。ここはスキルの無い無能村だから。」
「そっか。ごめん。」
スキル、魔法による恩恵が無いことはこの世界の生活水準の最下層に位置する。町のスラムに住む人間でも出来る事が出来無い場所だ。
前世で言うと、スラムでもライターは使えるが、この村は火打ち石か棒を手で回転させて摩擦で火を起こすのが標準の土地だ。
本当にそうだ。
誰も居ない村を進む。遠目に見える家屋には明かりが灯っていない。日没と共にこの村の一日は終わるのだ。
完全に暗くなる前に、朧げながらも記憶に残る家屋の前に到着する。記憶のものより随分傷んでいる。
中で誰かが動く気配と暗い窓からこちらを見つめる目が見えた。視線が交わる。相手が息を呑んだ。窓から視線が消えて家のドアが開く。
少し老けたが、人目でわかる2つの人影。どんなに暗闇の中でもおぼろげな輪郭からでも見分けられる。
鞍から降りて、真っ直ぐに向き合う。
ただいま、そう言いたいのに言葉が出なかった。上手く喋れない。そのまま立ち尽くす僕に片方の影が歩み寄り抱き締めた。
お互いに言葉は無い。ただこの感触は覚えている。
六年前村を出る前日にも感じた。
無言の再会は短く、家の中から出てきたもう一つの小さな影が沈黙を破る。
「パパ、ママおねむ。」
どうやら新しい家族が増えていたらしい。
家の中では狭いので、外の軒下でヒメに身体を預けて夜を越す。ヒメの体温で寒さは感じない。
夜明けと共に父が家から出て来て、軒下の僕とキリを確認する。
「サグなんだな。本当に。お前なら或いはと期待していたが、本当に良く帰った。」
「うん、只今。本当は馬車一杯のお土産をと思って居たのだけど。」
「構わないさ。生きて戻った。いや、例え戻らなくても生きているとわかるだけでも充分だったんだ。」
父の言葉から僕が村に長居しないと思っているのが伝わる。少し距離を感じて寂しものがある。
「それで、一緒にいる彼女は紹介してくれないのか?」
父に促されキリを紹介する。彼女について何をどこまで話すか僕が思案していると、関係についてはキリが自分で話して上手く濁していた。
町の孤児で同じ店で働き、僕から仕事を教わったという感じだ。後は故郷に帰るのに付いてきた事から察してくれという感じだ。
そのまま鍛練をして、昔のように家の手伝いをと思ったが、そうもいかない。朝食代わりに取れたてのヒメの乳とチーズを振る舞う。初めてチーズに夢中で食い付くのは新しい家族。妹のミキだ。僕の事は誰だかわかっていないが、美味しい食べ物を持ってきた人と認識された様だ。
「ノーマは覚えているかい?このあと会いに行ってあげなさい。あの子はお前を慕っていて、村から出た後もずっと気にかけていたから。」
父が言う。
ノーマ、確か僕の身と引き換えに行商の商品を貰った時にべっ甲の髪飾りを上げた子だ。
慕っていたというか、懐いていた感じだよなあ。幼かったし。
朝食も終えて、畑仕事の手伝いをする。父は相変わらず狩猟に出る。
家の畑は家畜が必須なほど広くもないし、そもそも牛などに引かせる熊手や荷車も無い。家の周りの藪の草を食べさせておく。畑を荒らす虫や小動物の隠れ家になるのでそれでも充分だ。
昔の記憶を頼りに母を手伝いう。キリも一緒に作業するが町での仕事しか経験が無い彼女は不慣れな作業に苦戦している。
母と僕の動きを何とか再現しようと努力しているのは伝わる。
「良い子ね。サグが町で独りぼっちで無くて安心したわ。」
「うん、町でもいろんな人に良くしてもらってるよ。」
本当の事ではあるが、心配をかけまいと余計なな事は言わなかった。
「町にはいつ戻るの?」
母はまた村を出ようという、僕の心情を察している様だ。
「しばらくはこっちにいるつもり。ゆっくりしたくて。」
我ながら子供らしくない発言だと思う。
「そう、たまには帰ってらっしゃいね。貴方にこの村は窮屈で物足りないでしょうけど。」
母の言葉に何か肩の荷が降りた様な感覚になる。誰も僕に同情しない、一線を引かずに向き合ってくれている。
昼を前に畑仕事も、あらかた終わり村の方の中央へ足を向ける。
途中で村人に挨拶をされて、自然に返せている自分に驚く。
そして、村の中央広場で特段大きな声で挨拶してくる者がいた。面影はあるし、頭の髪留めに見覚えがある。
元気な挨拶を満面の笑顔でくれた彼女は、挨拶をしてそのまま固まってしまった。
「ただいまノーマ。久しぶりだね。大きくなって。髪留め大事にしてくれているんだね。ありがとう。」
僕から声を掛けるとあたふたしながら、天気の話や落ち着かない素振りで話し出す。
昔の子守をしていた時の感覚で頭を撫でようとしてしまうが、途中で止める。子供扱いされるのは嫌がられるかもしれない。
しかし、僕のその仕草に彼女の表情は甘えと期待に染まったあと、落胆に変わった。昔と同じで良かったようだ。改めてその頭を優しく撫でる。
その僕の手をノーマが両手で掴む。
「おかえり、サグ。あと、ありがとうね。昔は、あの時は良くわかってなかったから。サグが居なくなってから皆に迷惑かけちゃった。」
あの飢饉の後でちゃんと育ってくれて。その後、他の年下の子達にも挨拶をしていった。あの頃は生まれていなかった子もいた。
そして、村長から僕が町に行ったあと僕からという名目で行商が普段の販売とは別に食料等を融通してくれて来たことを聞かされた。
あれから病気や怪我で無くなった人もいるが、飢えによる死者は居ないらしい。食料に少し余裕があるため。新しい命も増えた。
報われた。そう感じだ。
それから、両親と暮らすには少し狭いだろうと、空き家になった家屋を使って良いと言われた。
両親の家とは距離はあるが隣だ。飢饉より前に空き家になり、畑も放置されていた場所だ。
見に行くと、傷んだ荒屋の様な家屋がある。畑だった場所も草に覆われている。
「キリ、しばらくはここで過ごすよ。慣れない土地で大変かもしれないけど、我慢してくれ。」
「うん。でも大丈夫。ここの村の人達はサグにとても優しくて暖かい。街にいるよりその方がアタシは安心出来る。」
そうして故郷の村で新たな生活が始まった。
村での暮らしが始まって早々、予期せぬ出来事が起きる。
朝起きてヒメから乳を貰おうとした時にそれは居た。ヒメの足元に大型犬程の大きさの、ヒメを小さくしたような動物が一頭、僕に先んじて乳を吸っていた。え、何これどういうこと?ヤディクって単体で無性生殖して増えるの?ちょっとこの世界の生態系わからん。
深く考えるのは止める。子ヤディクは乳を吸い終えるとトコトコと辺を散策し始める。その後ろをヒメが見守る様についていく。どこかでヒメについてせめてヤディクについてだけでも詳しく調べたい。街のギルドで鑑定はされていたし、これをリクタンさんに贈ろうとしていた鬼教官なら知っていそうだ。そして、あの人以外にも知っている人は居るだろう。家畜として優秀な動物だ。利用している地域はあるだろうし、何処かで知ったから鬼教官はこれを不肖の愛弟子の贈り物に選んだのだ。
「一度町で調べるか。」
町で調べる。態々僕が直接行く必要は無いだろう。分霊を走らせる。誰にも見えない分霊を資料のありそうな所に侵入させて、その目を通して情報を得る。
今更だけど、分霊のこうした使い方は、やりようによっては問題事を呼び込みかねない。誰にも見えないとはいえ慎重にやるに越したことはない。
鍛練後に分霊を最速で走らせる。そして僕は仕事にかかる。
何から始めるかと言えば、それは勿論小屋の補修だ。何せ荒れに荒れている。東屋と言ったほうが良い風情の家である。
「壁を直さなければ。」
やり方は単純で近くの森で長い枝を拾ってきて編む。木を切り出して加工するには色々と足りない。
生産系のスキルを使い格子を作り、壁となる場所に設置、そこに熟練の域に達した骨接ぎの魔術で土を繋いで固めていく。日が落ちた頃には家の壁は立派な土壁となっていた。
翌日には屋根を葺き替え、住居は整った。
そこからは畑を耕したりヒメの毛を刈って毛糸や服を作る。これから冷えてくるのでキリにセーターや靴下、手袋を作る。自分の分も出来たら次は両親と妹の分だ。
街で買っておいた密閉出来る水瓶に自分の作れる最高の浄水を貯めるのを忘れない。
数日後、聖水と空の水瓶を持った教会の使者が行商と共に来たので、交換する。行商には毛糸製品を渡して商品と交換してもらう。
「へえ、ヤディクが来たのか。毛糸も衣類も高品質だ。君のことはマレクさんや前任から聞いてるよ。孝行息子だね。成人したら町の仕事にも戻れるんだろ。楽しみにしてるよ。」
ヤディクについて知っているらしかったので少し話を聞く。
ヤディクは高原等で家畜とされている魔獣で、牛の仲間だそうだ。賢く温厚たが攻撃性が低いのは知っている。乳と毛皮はどちらも質が良く、硬い皮も用途はある。肉も美味だそうだ。ただ、交尾もせずに出産する話は聞いたことが無いという。
「普通のヤディクじゃなくてヒメヤディクという亜種か。それは亜種じゃなくて王種だと思うよ名前的にも。」
王種とは蜂の魔獣における女王蜂の様な存在で。一匹いれば眷属を生み出し瞬く間に増えていくらしい。
「もしもヤディクの王種ならその召喚石版は、それこそ国家予算規模の値がつくよ。」
「またまたご冗談を。」
「いや、本当さ。このあたりでは飼育されていないけど、北の高原に住む遊牧民達には無くてはならない存在だからね。彼等は民族毎の社会を作っているけど、その一団の活動予算数年分は平気で提示してくるだろうし、強引な手段も取りかねないよ。」
「凄いものをもらってしまったのかな。」
「多分だけどその鬼教官さんは、普通のヤディクを手配したつもりだと思うよ。召喚石版を手に入れて農村で役立つ家畜となる魔獣としてヤディクをそこに入れたんだ。」
「たまたま王種を入れてしまった?」
「いや、それより石版の中でも育つのだろう?」
「つまり召喚石版に入ってから後天的に上位種に変異したと?」
「多分ね。中に入れた魔獣を入れる時に変異させる召喚石があるのは知っているだろう。」
たしかにそういう召喚石もある。封印時とその後の召喚で姿や種類が変化する物だ。
「僕が死ぬまでは他の人には使えないけど。その後が怖いな。」
「いや、君は街の教会と縁があるのだろう。遺品は教会に装幀すると言って、品の目録だして生前に申請しておけば良いよ。そうすれば後は教会との交渉だ。」
成る程、今度聖水の交換時にお願いしてみよう。
ここで知りたい情報の大半が知れてしまった。町に走らせた分霊の仕事が減った。
今の話を裏付ける、もしくは補強する様な知識を探そう。
それからの村での生活は大きな波は無かった。
朝の鍛練に始まり、畑仕事と午後はモノ作り。ヒメの子が日に日に大きくなるのを眺めながら、またキリの焼印を解呪しながら穏やかな日常を送っていた。
キリの事を聞いたノーマが押し掛けて来てちょっとした騒ぎはおきたが、そもそも年の近い女子同士、打ち解けられた様だ。
難点は分霊が居ないので鍛練の質が明らかに落ちている。最近、背も伸びてきて分霊との体格差も詰まってきている。形態違うアクト2とか出せないかな。
そんな事を考えていたら出せそうだ。でもまだそれにはスキルの習熟が足りない。こっちも鍛えないとだな。
視点を変えて町に到着した分霊の視点。人からは見えないとはいえ、触れることはできるし、足跡なんかも残る。もっとも、少し浮遊して移動も出来るので足跡や足音を消すのは容易だ。浮遊して壁に手を掛ければ、重さを感じずに登ることも出来る。
そうして、屋根の上や壁を伝い人目を忍び気配を消しながら街の中を移動する。
スパイ活動なんかしようと思ったら、有用過ぎる能力だ。しかも逃走の事を考えなくて良い。スキルを解除すれば逃走完了である。他はともかく分霊だけは規格外の性能なので極力表には出さない。朝の鍛練の後は解除するか、森に入らせて魔物狩りだ。そもそも町に最初に来たころも、分霊は村の山林に残していた。
金のない分霊は入場料等払えないので無断で図書館や資料室に入る事になる。
先ずは手軽なギルドの資料室。明るい時間は利用者が偶に居るし、管理している職員も居る。
侵入自体は楽だが資料を読むとなると、勝手に本や巻物が移動して開かれるという心霊現象が起きてしまう。
なので日没後誰も居なくなってからが勉強の時間だ。
その頃は本体も一日の仕事を終えて横になっている。丁度よい頃合いだ。
真っ暗な部屋でオーラを使い視力を強化。暗い中でも昼の様にものが見える。探すのは家畜とされる魔獣に関する資料と召喚石について、そして王種についてだ。
探してみると呆気なく見つかる。まぁ、行商の人でも知っている程度の知識なら何かしら文献かあるとは思った。彼の話の裏取り、というより根拠は見つかった。書かれている内容も、変な伝統などに影響されず客観的な観察による物で信頼性は高そうだ。
召喚石についても同様だった。
現在知られている最高品質の召喚石はとある国の使役するドラゴンに使われている物と、著名な魔術師一族の使い魔を使役するのに使われている。
前者は単体での召喚やその他の機能が最高で、後者は使役数や同時に召喚出来る数に優れるそうだ。
また、内部で成長するにも石によっては限界もあり、一定以上は成長しなくなる物もある。
新しい知識としてはそんな位だ。
ヒメの入っている石版は市場に出回るものとしては最高品質の物だろう。
これ以上は国や貴族が抱え込む様な品だ。少し頼りない彼の将来を心配した不器用な人間の気持ちが目一杯詰まっているのだ。有り難く使わせていただきます。
王種についても資料も見つかった。生態については詳細は不明だが大規模な群を統率していたりダンジョンの主だったり、有り体に言えばボスキャラだ。例外はいるが大抵は群れの中に居るそうだ。その中でもメスの個体で仲間を生み出す様な形態の物を姫と呼ぶこともあり、鑑定で種族にヒメを冠する事があるそうだ。
ヒメヤディク、そういうことだろう。
そしてマスマの町は最近現れたダンジョンの話題で持ちきりだ。中々規模が大きいらしく未だに第一階層も突破されていない。形態としては地下迷宮となっているそうで、石の壁に覆われた道と時折ある個室や広間で構成されているらしい。魔物もかなりの数がおり、攻略は難航しているそうだ。小型の人型の魔物や蝙蝠や大型の虫の魔物が群れを成しているそうだ。
攻略の進捗について暗いギルドの資料室で目を通していると、ふと物音がした。直ぐに元あった所に資料を置く。部屋のドアが開く気配と音。誰かが入ってくる。
こんな時間に?というか管理人もいない時間だし無断で入ってきている。
分霊越しに警戒を強めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます