真夜中の派手な訓練
八五三(はちごさん)
狩人と智者。
『げぇ。ぁ、アルテミス』
『ごきげんよう。バステト』
『ご、ごきげんよう。アルテミス』
『バステトに、お礼を云っておかないと』
『お、れ、い』
『そう。例の件では、
『世話になっとらん。それどころか、話をややこしくした張本人だ。礼など言う必要ない』
『あら、あら、あら。そんなこと云っちゃダメ、よ――真神。猫は三年の
『アルテミス。売っているのかしら、喧嘩をあたしに』
『
(管理職のルーチンワークが多忙なのは、慎重に判断を要する案件に対しての試案でもなく。隙きとう名の予期せぬイレギュラーに対しての解決思案でもなく。各機関の関係改善にあると私案している。バステトとアルテミスは、猫と犬という動物学的に別種のはずなのに。性格が同類であるため、会えば――
二人の少女が真っ黒いライダースーツを纏っていました。
一人の少女の真っ黒いライダースーツから、浮き上がっては消え、浮き上がっては消える
少女が着用している真っ黒いライダースーツは、生体強化スーツ――
もう、
一人の少女の真っ黒いライダースーツからも、浮き上がっては消え、浮き上がっては消える管があった。管に流れているのは、青白い光の粒子ではなく――黄金の光の粒子が、青白い光の粒子同様に一定の間隔で、流れていた血液のように。
青白い光を放っている生体強化スーツ、ライラプスを着た少女。に、対峙している少女が着ているのは、生体強化スーツ――
もはや
互いの身体の
ゆっくりと静かな足運びで、仕とめる絶妙の間合い。と、タイミングを見計らう。
緊張で張り詰めた大気を切り裂いたのは――ライラプスを着た少女だった!
青白い光の粒子が疾風の如き勢いで、黄金の光の粒子に詰め寄る。唸り声と共に人体のウィークポイントの一つである
対して、ヴァイシュラヴァナを着た少女は、
頭突きを喰らった、ライラプスを着た少女は後ろに倒れていく。
そのとき!
ヴァイシュラヴァナを着た少女の死角から、青白い光の粒子が跳ね上がってきた。それは、ライラプスを着た少女――
ライラプスを着た少女と同じように、ヴァイシュラヴァナを着た少女も後方へと身体が倒れていくのだった。
『わたしとしては、飛躍的に性能が上がったのはいい。が、あの、光るのはなんとかならんのか? 目立って仕方ない。改善を要求する』
『わたくしは、いいと思います。あの、光るの! 最高にかっこいい、わ。変身ヒーローみたいで!!』
『アルテミス! 分かってるじゃない!!』
(上役をちょっと脅して。真夜中の樹海、利用許可させた
真夜中の派手な訓練 八五三(はちごさん) @futatsume358
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