第37話
サリーは今日もご飯を貰ってまたすぐ寝る。
そんな日が何日続いたかもわからないし
いつまで続くかもわからない。
起きていられる少ない時間で考える。
何か大切なことを忘れてる気がする。
何を忘れてるのかもわからない。
毎日少ない時間で考えるけど何を忘れてるんだろうか。
その日はいつもと違う食事が運ばれてきた。
「はぁい
今日のご飯よぉ
今日はミート様のご機嫌がよろしかったからいつもより豪華な
ご飯よぉ」
そう言われて運ばれてきたご飯は確かにいつもより豪華な気がする。
10日に一回豪華な食事になるけどその時よりも
豪華だ。
「ありがとうございます…。」
その日は食事を食べても眠気には襲われなかった。
「それじゃぁまた明日来るわねぇ」
そう言い残して男は部屋から出て行った。
今日は眠気に襲われなかったので
いつも気になっていることを考えることにする。
私は何を忘れているんだろう。
とても大事なはずなのに思い出せない。
そんなことを考えていると次第に眠くなってきたので
眠気に誘われるまま寝ることにした。
その日は夢を見た気がする
どんな夢かはわからないけどとても楽しい夢だった。
朧気に覚えているのは夢の中で
大きな犬と遊んでいたことだ。
犬……。
シュガーちゃん⁉
そうだ。シュガーちゃんの所に早く帰らないと!
何で私はこんなところにいるんだろう?
確か迷宮に行ってて、迷宮の罠の転移魔法に引っかかってしまったんだ。
そのまま奴隷として売られた。
シュガーちゃんの事を思い出してから
段々と色んな事を思い出してきた。
早くシュガーちゃんの所に戻りたいな…。
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スキル:スキップが発動しました。
スキップの効果によりスキル:薬物耐性を取得するまでに
必要な過程をスキップしました。
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薬物耐性?
スキップははずれのOスキルだから
スキップするのがうまくなるだけのはずなのに新規スキル取得⁉
どういうこと⁉
早くここから出ないと。
「サリー今日のご飯よぉ」
混乱しながらも脱出方法を考えていると
ご飯が運ばれてきた。
「ありがとうございます。」
何か怪しまれたりしたら困るので咄嗟にいつも通りに返事をする。
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