第36話


sideマドカ


サリーと一緒に旅に出たはずのシュガーちゃんが戻ってきた。

サリーはいないみたいだ。


何があったのか確認するために一度従魔契約をして

シュガーちゃんとの意思の疎通をはかることにする。


契約が無事完了したので何があったのか確認する事にした。


シュガーちゃんが言うには

サリーは迷宮に潜って半年も戻ってきてないらしい。


「半年間なんの連絡もなしにもどってこないのはおかしいわね。

なにがあったのかしら。」


『早く探しに行って助けないと!

マドカどうすればサリーを助けられる?』


「トール迷宮に入って戻ってこない理由はどんなのがあるの?」


後ろで私達を見守っていたトールに聞く。

トールは元冒険者なので迷宮での現象などについても多少は知っているはず。


「はい。

迷宮内ではモンスターに倒されて戻ってこれない場合や、

迷宮罠の転移魔法にかかってしまうなどですね。」


「シュガーちゃんの話ではサリーは三階層までしか潜っていないらしいけど

そこでやられる可能性は?」


シュガーちゃんから話を聞きながらトールに確認して可能性を

探す。


「迷宮の三階層であれば初心者も多くいるためモンスターにやられてもすぐ

助けてもらえるはずなので、一番可能性が高いのは転移魔法だと思われます。」


「そうなのね。」


転移魔法でどこか遠い場所に飛ばされてしまった可能性が一番高いわね。


でも、それならギルド経由で何かしらの連絡があってもおかしくないはず。


連絡もなしっていうところが怖いわね。


「シュガーちゃんはこれからどうするの?」


『僕はサリーを探して走るよ!

僕なら近くにいたら匂いでわかるからね!』


「そうね。わかったわ。

気を付けて行ってらっしゃい。

私達も知り合いに聞いたりして探してみるわ。」



『うん!行ってくるね!』


そう言い残してシュガーちゃんは走り去っていった。


「トール。私達もサリーを探すわよ。

トールは元冒険者の伝手を使ってギルドとかから話を聞いてきて

くれるかしら?」


「わかりました。」


シュガーちゃんとトールを送り出した後

私は私室に戻って迷宮の転移魔法について調べることにした。


調べてみても手がかりはなかった。

迷宮の罠の中に転移魔法があってその転移魔法は

どの階層でもある可能性がある。

おそらくサリーは転移魔法でどこかに飛ばされてしまい

そのまま連絡も出来ない状況になってしまっているのだろう。

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