第15話


「わかりました

私はこれから買い物に行って街を出るので

街の外に出た後にシュガーちゃんと遊んでください」


そう答えると

あからさまにテンションがあがったケイさん


「マジか!?

サリーありがとう!」


「いえ、いいんですよ」


そうケイさんと話していると

メグミさんが


「サリーちゃん買い物って何を買うの?」


と声をかけて来た


「武器とか何も持っていないので

街から出る前に用意しておこうとおもってるんです」


「なんの武器を買うのかはもう決まってるのか?」


「武器はまだ決まってないんですけど

スキルもダメダメだったし魔法も使えないんで

短剣にしようかなとおもってます」


「短剣か

俺も昔は短剣を使ってたんだ!

シュガーちゃんと遊ばせてもらうお礼に武器選び手伝ってやるよ」


「いいんですか?

じゃあお願いします!」


なんの知識もない私一人で行くより安心だし

お願いすることにした


武器屋はギルドから歩いて10分くらいまっすぐ歩いたところにある

私は勿論スキップで移動する


「サリーそのスキップはなんのためにしてるんだ?」


スキルは隠す必要もないし言っても大丈夫かな?


「私はスキルがスキップだったんです

何の役にも立たないスキルなんですけど少しでも熟練度上がれば

いいなと思って移動のときはスキップで移動することにしてるんです!」


「そういう事か

それで冒険者になったんだな!

スキルは成長したら化ける可能性があるって伝承にも載ってたはずだ」


そんな話をしながら移動してると武器屋に付いた

スキップしながら話してたから舌をかんじゃったのは内緒にしとこう


武器屋の中は入ってすぐの所に箱に入った剣がいっぱいあって

その外にも壁には素人の私でもわかるくらい高そうな綺麗な武器が飾ってあった

でも壁に飾ってある奴は多分今の所持金じゃ足りないだろう

マドカさんにいただいたのは全部で5万ルターだ。

ギルドで登録料を払ったから残りは38600ルター


「サリー短剣でいいんだよな?

予算はどれくらいだ?」


「3万ルターです」


無一文で他の街に行くのは怖いから少しは残しておかないといけないから

少し少なめに予算をきめた


「3万ルターだな」


と、話していると

店の奥から背の低いひげもじゃのおじさんが出て来た


「らっしゃい

何が欲しいんだ?」


「この子に短剣を、予算は3万だ

適当に3万くらいの短剣を何本か見繕ってくれ

その中から選ぶ」


「あいよ」


店主さんらしきおじさんは返事をするとテキパキと店内を回って10本くらい

短剣をもって戻ってきた


「3万でおすすめできるのはこれくらいだな」


「試し振りはできるか?」


「それなら裏庭にスペースを作ってある」


店主さんに案内されて裏庭に行くとそこには

試し切り用であろう藁がたくさんあった


ケイさんが店主にお礼を言って短剣を受け取って私のところまできた


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