第5話 星??

 違うところで違う星★の話をしたので、お口直しに、本物の星の話をしましょう。



 ここで見上げる星空は物凄く綺麗です。うちの方は、人工的な灯りが殆どないので真っ暗。空気も綺麗なので、本当に降ってくるのではないかと思うほどの数の星々。星ってこんなに見えてたのか! ってびっくりするほどです。天の川や、星団なんかも綺麗に見える。特に冬の夜空は、いつまでも見ていたい美しさ。


 ……ま、北海道で、冬にいつまでも見てると命にかかわるので気をつけましょう。



 天体観測も大好きな私。空を見上げて、いろんな星座を探します。

「あれ?」

 北斗七星が変なところにあるぞ?

「え?」

 ここに、カシオペア?

「ということは……」

 北極星、あれ? あそこなの??


 私の頭の中は「?」でいっぱい。

「何やってんの?」

 聞いてくる夫。

「いや、北極星って、あれ?」

「そうだけど?」

「いやいやいや、高すぎるでしょ。」

「高い……とは?」

「北極星って、これくらいの高さのとこにない?」

 地面から、その星までの2/3くらいのところを指差す私。

「ああ、そういうこと。」

 夫、一人で納得。


「あれが北極星で間違いないよ。」

「高いけど?」

「緯度の差です、緯度。」

「お?おおおお。」


 私の郷里と北海道とでは緯度が違いすぎて、星の見え方が全然違ってくるんです!


 すっごい高い所にある北極星。頭のてっぺんにくるカシオペア。逆に南の星は低いところに。オリオン座低っ。でかっ。みたいな。


 え? そしたらさ、もしかして、見えない星とかあるんじゃない? って、南の空を見ながら考える。見えないな。この角度からして見えるとは思えない……


 みなみのうお座のフォーマルハウト。

 南の凄く低いところに見えていた1等星。


 調べたら、北海道でも、海沿いとか水平線でも見えるような低いところならギリギリ見えるらしいけど、ここからじゃ無理。



 なんか1等星一つ損した気になりましたが、やっぱり日本って縦に長いのなあ、って、しみじみ思いました。

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