日本の夜明け、その前夜

元新選組副長、土方歳三は蝦夷へと上陸した。
そこで彼が目撃したものは、内紛により焼け落ちる松前の城下町であった。
その絶望と境遇を、彼は自身の身になぞらえ、思いを馳せる。
だがそれでも鬼は諦めない。
明けない夜はない。もがき続けていれば、いつか日は昇ると信じて。
だがそれは果たして、誰にとっての夜明けであるのか?

日本の夜明け、その前夜の一幕を描いた短編。
カクヨムコン用の応募作ではありますが、テーマを上手く捉え、かつ一貫性があるので即興の作品であることを置いても、かなりクオリティの高い作品です。