虹の花園
若菜紫
第1話 虹の花園
『虹の花園』
雪の降る今朝
家の前の道に置かれていた
横長のプランター
真紅と紫の鮮やかな
アネモネの寄植え
気づかずに
鉢植えの横を走り抜け
泣きながら贈り主を追った
寒さのあまり
お弁当を受け取らずに
帰ってしまった彼
驚いて電話をかけ
駅の改札で待ち続けた
赤いアネモネの花言葉は
「愛」
紫色をしたアネモネの花言葉は
「あなたを信じて待ち続ける」
何とはなしに
お互いを待ち続けていたのか
出会いから二十年後の
昨年の春先
緑道を歩いた先の公園には
桜の花が咲き誇っていて
ふいに
手を取られ
狂ったように
口づけを交わした日
降り頻っていた花びらは
光の粒子を宿し
虹色に輝いた
あの日
光を宿し
さらさらと輝きながら
降り頻っていた花びら
そんな情景を思い出し
虹の七色を円で表してみる
赤
の隣は
紫
赤いアネモネの花言葉は
「愛」
紫色をしたアネモネの花言葉は
「あなたを信じて待ち続ける」
改札から現れた彼
どうしたの
と私は尋ね
拍子抜けして怒って
花を見つけて眺めたあと
お礼を言って怒って
雪の降る今朝
家の前の道に置かれていた
横長のプランター
真紅と紫の鮮やかな
アネモネの寄植え
駅前のベンチで雪をしのいで
お弁当を食べていつしか笑って
待ち続けた隣に
愛
の咲きはじめた
虹の花園
『白躑躅の帆に運ばれて』
川の水かさが増し
流れが速まる
街灯の明るみを
小雨が
光の粒となって
闇から闇へと
飛ぶように流れ落ちてゆく
川沿いに咲いている白躑躅は
朝より花開き
蜜を湛えているだろうか
深呼吸をしてみる
川面の風は
潮の薫りを含んでいる
希望
を内に秘めた
待つこと
の色
そんな
白
という色を
くっきりと灯る
初夏の花
花の帆に導かれた
トリスタンとイゾルデは
伝説に抗い
新たな物語を紡ごうとする
ベッドの中で
指に力を込める
そして握りしめる
二十年前
テーマパークで繋いだ手を
週に数回
どちらからともなく繋ぎ
時々
私の隅々まで
激しく
穏やかに
弄る手を
川を渡り
大通りを歩き
キャンパスを過ぎ
駅へと続く道
そこにある
先程歩いた学生街を
ふと思い浮かべる
賑わっているだろうか
鎮まり始めているだろうか
二十年前
テーマパークで手を繋いだ人が
週に数回
どちらからともなく手を繋ぎ
時々
私の隅々まで
激しく
穏やかに
弄る人が
数年の間通い
本を読み
幾つもの出会いを経験し
ついに
私を忘れないまま過ごしていた
その街を
テレビの画面に
「トリスタンとイゾルデ」の字幕
イゾルデの帰りを待つトリスタン
その
瞼の裏には
白い帆が見えているだろう
潮の薫りを含む
海風を受けて
白い帆が膨らんでいるだろう
私たちもイゾルデの登場を待ちわびるが
隣にいる彼は
愛を交わした後寝入ってしまう
水かさの増した
川の流れは速まっている
昼間の明るみを
小雨が
無言で
無表情で
飛ぶように流れ落ちてゆく
昨日からの雨で
新芽の色は深まっただろう
深呼吸をしてみる
甘い薫りが流れてくる中
伝説に抗い物語を紡いでゆく
トリスタンとイゾルデ
幾度
手を繋ぎ
握りしめ
そんな時間を重ねても
希望
を内に秘めた
待つこと
の色
そんな
白
という色を
くっきりと灯り
川面の風に膨らみ
なおも佇む
白躑躅の帆
『一日の終わりに』
食器を下げ
洗い
電気を消し
戸締まりをしようと
階段を降りる
消えている
玄関の電気
錠が見えない
苛立ち
スイッチを手で探りつつ
ふと息を吸う
満ち溢れる
緑道
雨の混じった風
見知らぬ庭
花束
スイッチを押す
咲き乱れる
恋人の愛情の
小手毬
山吹
薔薇
両腕に飛び込む
翼のような
この季節
『昼咲き月見草』
昼咲き月見草の花言葉は
叶えられた愛
その人は言います
薄紅色に
ほんのりと染まる花の
ロマンチックな花言葉
その人と私は
すでに恋人同士ですが
こんなこともあるのです
吊り橋の上で泣いていた私を
抱き上げて降ろしてくれた
あの人に
お礼を言いたい
少女は目を閉じました
蜂に刺されて思わず叫んだ私の
背中をそっと撫でてくれた
あの人はどこにいるの
少女は夢の中で彷徨いました
その人は無邪気に
おかっぱ頭で笑っています
真剣な横顔で
舞台上のピアノに向かっています
五色沼で出会っていたかもしれない
見知らぬあの人に
会いたい
逢いたい
叫ぶように目覚めた
少女は
大人に戻っていました
逢いたい
昼咲き月見草を届けてあげましょう
吊り橋の上から
こわごわと下を覗き込んでいた
私の写真と
幼稚園の庭で
クローバーを
小さな籠いっぱいに摘む
私の写真を見せましょう
おかっぱ頭で無邪気に笑っていた
あの人に
真剣な横顔で
舞台上のピアノに向かっていた
あの人に
一昨日
公園のテーブルに広げられていた
写真の中の話です
お互いが
見知らぬ子どもだった頃の
写真の中の話ですが
恋が叶えられた今も
写真の中の幼い私を
その人の眼差しが
光のように包みます
届かぬ距離から
手を伸ばすように
恋が叶えられた今も
幼かったその人の瞳が
針のように刺さります
抜こうとしても
するりと逃げて
私を追って
恋を叶えるお互いを
知らなかった
日々
の写真を挟み
公園のベンチで
語り合う日は
昼咲き月見草の花言葉が
逢いたい理由を
そっと教えてくれるでしょう
『アドニス祭前夜』
ゼフュロスの業が
今年も訪れる
玄関ポーチの大理石に
アネモネの萼片が散っている
あなたを信じて待ち続ける
と
ハデスの王国より叫ぶ
静寂の声に
一人で耳を澄ませ
プランターに横たわった
静謐な屍衣に触れる
冷え切ってしまった手を
蛇口で洗い流し
緑道へと向かえば
循環する
フローラの狂宴
小手毬
山吹
紫蘭
ハゴロモジャスミン
の洪水
生を受けてから
名前すら知らなかった花々に囲まれ
囲まれていることすら知らずに
過ごしてきた歳月
花束を受け取った時
それまでは
名前すら知らなかった花々が
突如として
ニンフの群舞となって咲き出た
アフロディーテの薔薇を知り
蕾に触れ
アモールの矢に貫かれ
ゼウスの雷に焼かれるまでは
アポロンの光に照らされていた
ひたすらに緑の眩い道に
ふつふつと
キュプロスの泡のように
循環する
フローラの狂宴
小手毬
山吹
紫蘭
ハゴロモジャスミン
の洪水
ぜフュロスの業が
今年も訪れる
玄関ポーチの大理石に
紫の萼片が
ひらり
と
舞い降りた
あなたを信じて待ち続ける
と
セレネの授けた眠り
の奥処より私は叫ぶ
循環する
アドニス祭前夜の
この日々に
『美的距離の消失と雨と』
自分や近しい人々の身に起きた災難と訣別し
舞台上の悲劇を楽しむためには
美的距離が出現しなければならない
大学の授業
そこで学んだ説明を
ふいに思い出す
「ラ・ボエーム」
「ロミオとジュリエット」
いずれも悲劇に終わるオペラやバレエを
ベッドの中で観ては
何回も観たら
一回ぐらいハッピーエンドにならないかな
と
彼は言った
半年前の話
数日前の話
ここは
中根を通り
緑が丘へと至る緑道
雨脚はやや強まり
道を歩く人は少ない
朱色の躑躅
鞠のような蕾が
花火のような模様へと花開く
カルミヤ
という花
緑の葉陰から
静かに白く輝く花水木
初夏の花々に目を奪われる
スマートフォンが
濡れそうになるのを気にしながら
傘の柄を首と肩との間に挟み
カメラアプリを起動し
レンズを構える
ピントの合った写真を
ようやく撮れたと確認し
傘を持ち直して
再び歩き出す
写真保存用のファイルには
朱色の躑躅
鞠のような蕾が
花火のような模様へと花開く
カルミヤ
という花
緑の葉陰から
静かに白く輝く花水木
いずれも
雨粒を自らの上に輝かせ
心持ち色褪せつつ萎みつつある
初夏の花々
ファイルに保存された
作品としての
初夏の花々
緑が丘の駐輪場で引き返し
植え込みの傍で立ち止まる
朱色の躑躅
鞠のような蕾が
花火のような模様へと花開く
カルミヤ
という花
緑の葉陰から
静かに白く輝く花水木
初夏の花々に目を奪われる
ここは
中根を通り
都立大学駅へと至る緑道
スマートフォンが
濡れそうになるのを気にしながら
傘の柄を首と肩との間に挟み
傘が
大きく揺れ
つい今しがたまで
傘の内であった
前髪と睫毛に
雨の飛沫が
生きた花々を萎れさせる
虚構ではない雨が
美的距離の
消失
「ラ・ボエーム」
「ロミオとジュリエット」
いずれも悲劇に終わるオペラやバレエを
ベッドの中で観ては
何回も観たら
一回ぐらいハッピーエンドにならないかな
と
彼は言った
半年前の話
数日前の話
思い出して苦笑した後
ベッドの中で
帰るのが淋しい
と言い訳をしながら
彼に抱きついた
数カ月前の話
料理をしながら
油跳ねを避ける仕草に隠れて
見つからぬよう目を拭いた
数日前の話
美的距離の消失
という
一つの演劇体験
自分や近しい人々の身に起きた災難と訣別し
舞台上の悲劇を楽しむためには
美的距離が出現しなければならない
大学の授業
そこで学んだ説明を
ふいに思い出す
遠いあの日
気配すら感じさせなかった
雨の降り頻る昼下りに
『「また明日」』
「また明日」
ようやく五月雨を逃れた
昼下がりのキャンパス
そそくさと
部室のドアノブに
手をかけながら
そんなこともあった
かもしれない
A4サイズのノートに
合わせて作られた
校章入りのクリアケース
ペンケース
ノート
ファイル
語学のテキスト
それらの
ひとつひとつが
朝と変わらず
収められていることを
確認するでもなく
さっ
と
目を通すかのように
意味もなく無造作に
彼と交わしていた
かもしれない
「また明日」
最後に言ったのは
どんな日だったろう
「じゃあね」
近頃
別れ際に
四ツ辻で交わす
この言葉
今朝はもう
彼は背を向けて寝ていて
黙って朝食を囲んで
数時間も経てば
この言葉を交わして別れるだろう
初夏の空から真昼の光が
まるで
五月雨のように降り頻る
もういい
こちらも
昨夜の寝汗を吸い込んだ
赤いネグリジェを隠し
指輪をケースに仕舞い
自分の部屋で
ベッドに寝転んで
子どもの帰りを待ちながら
友達から届いているであろう
ラインの返信でもしなければ
毎日のように顔を合わせていた
あの日々
逢う度に抱き合っている
この日々
二十年という歳月の川に隔てられ
両岸から枝を伸ばし合う
いずれも
薔薇の木陰のような日々
薔薇の木陰のような日々
なのだ
けれど
愛し合った翌朝
同じベッドに
身体をすべり込ませたくなる
あの言葉が当たり前だった日々を
こちらに
さりげなく紛れさせるように
「また明日」
こんな時は
向こう岸から逃げてきた一言を
二人の会話にすべり込ませて
ようやく梅雨空を逃れた
昼下がりのキャンパス
そそくさと
部室のドアノブに手をかけた
あの日の私のような
何の変哲もない
一言を
『《静と義経》を観た夜に』
静が鶴岡八幡宮に入る
朱に塗られた
絢爛たるニノ鳥居
雪の吉野山で
離れ離れになった義経を慕い
鎌倉殿に
舞を披露する
「しずやしず
しずのおだまき
くり返し
昔を今に
なすよしもがな」
千年も後の未来
恋人たちが鶴岡八幡宮から
小町通りへと歩いている
ニノ鳥居をくぐらず
土産物屋や甘味処を覗きながら
「静御前のような強い心を持った
素敵な女性になりたいわ」
女は
おだまき型の縁結び御守や
静御前の名をつけられた香がほしいと
男に話題を向けるが
「縁起が悪いなあ」
店を出たあと
男はプリンを買って女に渡す
決まって卵料理を残す男が
前にも
似たようなことがあった
男から勧められた
大好きな卵料理
これだけのことではあるが
まるで
再び眺める
吉野山の月にも似て
円く
明るい
月が近づく
吉野山に昇っていた月
回転しながら
天より吹雪く風に
身体が巻き込まれ
そのあと
足元から
ゆっくりと
水平に持ち上げられて
愛する人
目の前に現れた
彼の名を呼ぶ
雪の吉野山で
離れ離れになった
彼の名を
「静、そなたの所望した望月型の南蛮菓子じゃ。わしの好かぬ卵料理を拵えたがゆえに、吉野山にそなたを置いてゆくとは、我ながら大人げのない仕業をしたものじゃ。これを食して、機嫌を直せ。」
静と義経が
ベッドに横たわり
テレビの画面に見入る
それから
テラスに出て
ビールを飲みながら
ニノ鳥居を眺め
吉野山と同じ
月が遠のく
『《静と義経》を観た後、或る昼下りに』
吉野の雪が溶ける
静の涙で溶ける
溶けた雪は
触れられぬほどの熱湯となり
千年の間に
スープジャーへと納まる
「静、何じゃこれは。わしが豆乳を好まぬと知っての仕業か。」
山の頂からは
白い雪煙と
轟が
「吉野山
峰の白雪
踏み分けて
入りにし人の
後ぞ恋ひしき」
雪は再び
鏡のような山肌に
白粉を振り積もらせ
「おお、これは美味じゃ。後の世にも、かのように戯れる二人がおろう。」
吉野の雪が華やぐ
千本桜のように咲く
咲いた雪は
未来の焼き菓子となり
千年の間に
贈り物の箱へと納まる
『迸る美しい朝を』
瞼の裏に
光の粒が散る
誰が住んでいるか知らぬが
坂の下の白い家
大きめに取られた窓辺に
燦然と咲く
ミモザアカシアの房となる
無機質に
規則正しく
スマートフォンが振動する
時刻を見て
日付を確かめ
夕べのメールを読み返し
機内モードを解除して
天気予報を調べ
ベッドを出る前にもう一度
幸福の予感に目を閉じる
ああ
これから
基礎化粧品の瓶が
慌ただしく並べられ
色とりどりのパレットが
せわしなく取り出され
瞬く間に
元あった場所へと
戻されるだろう
野菜は刻まれ
塩やマヨネーズで
缶詰と共に和えられるだろう
パンはバターを薄く塗られ
先ほどの野菜と缶詰を挟まれ
ラップで包まれて
冷蔵庫へと仕舞われるだろう
ワンピースが
羽織物が
何枚も
クローゼットから出され
ハンガーから外され
選ばれた一着ずつのみが
私の身体を覆うだろう
作りたてのサンドイッチを
ハンドバッグを
旅行鞄を手に
鏡を覗き込んだ
そのあとに
片付けられずにしまった
化粧品入れが
洗われずにしまった
まな板や菜箸が
畳まれずにしまった
羽織物が
残らぬよう
密かに
気忙しく
このような光景を
出現させてしまうまでの
わずかな間だけれど
今しばらく目を閉じ
漂っていよう
すべての行為が
輝く一瞬へと迸る
美しい朝を
『羽化』
蟬の声が降り
雨の降る予報はなく
光が降り頻り
こんな日
いつもの公園に一人
蟬が
開き損ねた羽を
バタつかせるように
私の目は
今はない水溜りのあたりを
泳ぐように飛び回る
「嬉しい。ありがとう。」
あの日
微笑んで首に掛けた冷タオル
「あ、落ちちゃった。ま、いいや。」
照れ隠しだ
と弁解すらしそびれて
今は
リダイヤルボタンを
あっさりと
気まぐれにワンタッチ
「この間はありがとう。」
違う
この間じゃないって
「お祭り楽しかった。」
だから違うって
伝えたいことは
水溜りに落ちたまま
土の中
片羽の蟬は
夏の始まりを
夏の盛りを
燃えるように
一巡りの季節を飛び
透き通ったまま
開ききれぬまま
碧々と深まる
羽化したての空と重なって
『赤きグラジオラスに寄せるソネット』
淡い夏の夕暮れ
坂を駈け降りていったよ
花の茂みを抜ける風のように
赤いグラジオラスを受け取るため
引き留めようとする恋人と私が
束の間の抱擁を交わしたあと
グラジオラスはガラスの花瓶に生けられた
大切に育てられた赤いグラジオラス
旅の空で私が眺める
夏の夜の大三角形の中に
線香花火の煌めきの中に
どうか宿っておくれ
冷たい大理石の上に置き去りにされ
熱き炎と燃えているであろう花よ!
『高原の風に寄せるソネット』
恋人が大切に育て
夕暮れに届けてくれたグラジオラス
その赤いグラジオラスを置き去りに
軽井沢への旅に出てきてしまったよ
貴女のために幾つもの球根を植えたのに
受け取る時間が無いからというので
夏の日差しに咲いては枯れていくグラジオラス
またしても愛でられることなく朽ちてゆくのか
ああもう!仕方ないじゃない!
でも赤いグラジオラスは嬉しく受け取りました
放置してきてしまった私に高原の風が囁く
彼の待つ東京に戻り
花を数えて逢い引きの刻を確かめよ
ここにグラジオラスは咲かぬのだから
『百日紅』
百日紅が
闇に煌々と燃える
小料理屋の店先に植えられた
赤い百日紅が
小さなベンチ
コカ・コーラのロゴ文字は
書かれていたか
いなかったか
座って眺めるほどに
焔のいづるさまが
刻々と
ありありと
瞼にきざまれてゆく
赤
薄紅色
紫
色とりどりの百日紅は
真昼の空に咲く花火
衛士の焚く火の
昼は消えつつ
夜は燃えて
坂の下に人影を探し
待つ私の中の
赤い百日紅
虹の花園 若菜紫 @violettarei
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