第2話 奄美大島での生活

少したって気づきましたが、このネコは血統書付きのペルシャネコで、祖父(おじいちゃん)はアメリカでグランドチャンピオンになっており、このネコ自身もアメリカのシアトル生れで、飛行機で日本に来たと書いてありました。

 あいきょう(かわいい)の有るネコで、私が会社から帰ると、玄関まで出迎えて肩に飛び乗りました。私は、このころからジョージを本格的にかわいがるようになり、食事もテーブルで一緒にしました。

そして3年が過ぎ、妻に子供が出来たことと、仕事の関係で神戸への引っ越しにより、妻の妹に預かってもらうことになりました。

妻の妹は、鹿児島県の南の島・奄美大島に住んでおり、飛行機で送りましたが、人間と同じ位のお金がかかったきおくがあります。


 豊かな自然が残る奄美で、このネコ”ジョージ”の生活は大きく変わりました。それまで座敷ネコとして暮らしていましたが、屋外に出され外の世界を知りました。他のネコと喧嘩でもしたのか耳を切り、鼻を怪我して段々とノラネコの様になっていきましたが、自由な世界を知り、子供も作って幸せだったかもしれません。


 ある日、ジョージは子猫3匹を連れて家の軒先に来ましたが、子猫は妹には心を許さず、家には入らなかったとのことです。

「ジョージ私に紹介して」

「どうして家に入らないの」

何回もジョージに聞きましたが答えず、夕方になると子供と一緒にどこかに行きました。

妹は、1匹がペルシャ風だった言いました。

 夜遅くになって、ジョージは一人で帰ってきました。

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