重なる面影

星野すみれ

1話全

私が教室に行く途中で、彼女、同じクラスの浅上千鶴と真正面にぶつあった。

自分はいつ彼女のことを気になったのかもう思い出せない。

ただ彼女に会うたびになんだか少し不自然なのを感じてしまう。

確か、初めてその人の名前を聞いたのは新入生が自己紹介をしたとき、彼女の鳥の囀りのような美しい声と整然としたスピーチを聞いて、あまり交流していなかったものの、彼女が私の強い敵になると感じずにはいられなかった。中学生の頃、自分はクラスでの優等生なので、優れた人が出ていれば、無意識に自分を他人と競う癖がある。でも、それは彼女との「はじめて」じゃなかった。初めて彼女を気づいたのはまだ彼女の名前すら知らなっていた時。あのつまらない入学式で銀河のように目が澄んでいる女の子を見たような気がして、不覚に引かれた。

でもよく考えてみれば、それだけでもない、カフェテリア、食堂、音楽教室で何度も彼女に目を引き込まれていた。 。 。どうして自分がそれまで彼女のことを関心を持っているのかは全く心当たりがない

それ後の学園生活で私は彼女が成績優秀、スポーツ万能の子だということをよく理解した。他も色んなことを勉強してるらしい、正直自分はもう彼女の才能には感服させられた。

ところがこれは私が彼女を気にするに理由にはならなかった。スポーツはともかく、成績では自分もトップクラスの一員でして、得意な科目とは違うが、総合点はそれほど変わらないので、別に大したことじゃないと思う。

そうだ、もう一つ、少し恥ずかしいのだが、体育の授業でスポーツウェアを着替えたとき、私は彼女の姿をちらりと見ていた。ピンクのブラがスリムな腰と背の高い胸を引き立たせていた。そのような体は誰に見みられても羨ましいのでしょう。しかしながら自分だって165センチ、90キロの体だが、そんなに差がないと思う。


「御機嫌よう、小鳥遊さん」

私とすれ違ったとき、彼女は低くて優雅な声を持って私の意識を現実に引き戻してきた。そして私の心のあまりにも多くの気が散る考えのために、私は彼女に挨拶すらできず。しばらく唖然としていた。私が振り返って彼女を見つけたいと思ったとき、相手はすでに二階に行ってしまった。

ふぅ、ちょっと失礼なので、次回はこっちから挨拶しましょうか

私はこう考えて、教室に戻った。


正直に言えば、彼女との交流は非常に少なく、普通のあいさつに限られているものもあるが、一度だけ、彼女が私の家への道順を尋ねて来たことがあった。私が御徒町のあたりに住んでいることを知った後、彼女は私を放課後に立ち寄るように誘った。一緒に家に帰るって。

顔には出てこなかったのですが、心がパニックになった後、巧みに拒絶し、急に脇に置いておくことができなかった。とにかく、彼女ほどの美人と一緒に歩くのは不快だということ。

私の返事を聞いた後、彼女は少し驚いたようだった。おそらく彼女は一度も拒絶されたことがなかったからだろうか。彼女の顔を見て、少しかわいそうだなと思ったので、次回は間違いなく次回と約束した。


でもその「次回」は今でも来なかった。その故、彼女との挨拶も少なくなってきた。彼女に向き合う勇気がないからだ。

翌日、校門から入るとすぐに、浅上さんが教舎の門の前に立って周囲を眺め、通りすがりの人に挨拶した後、また周りを見回し続けたの様子をみった。誰かを待っているらしい。

私が挨拶するのをためらった時、相手は最初にこっちに気づいて話してくれた。

「御機嫌よう、小鳥遊さん。」

「あっ、浅上さん、ご機嫌よう。誰か待っていらしゃるんですか?朝の授業はもうすぐ始まりますわよ?」

「ええ、実はちょっとお困りごとがあって相談したいのですが、お昼休みに屋上で少しお話ししましょうか?」

「恐れ入ります。では授業が終わったらすぐ参ります。」

なんのことでしょう?

自分はこれを聞かずに知らぬままで彼女の頼みに答えてしまった。


私はクラスで周りの人とあまり交流しないタイプで、生徒会の幹部でもないし、どのサークルにも参加していない。先生を除いて、こうして私を呼び出しのは一人もいない。


いじめってやつ?

いいえ、彼女はこのような人とは考えられない。

自分の椅子にほっとして座って。考えるのをやめた。


昼休みタイム

私は予定通りに屋上に来たが、浅上さんがすでにそこに座っていて、私を待っていた。

彼女は私をみった途端、手を振り回し、私を彼女の身元に招いた。そして私はどうしようもなくため息をついて、スカートを整理して身軽くペンチに座った。

「実は私、告白されて悩んでいますわ」

私が話す前に、彼女は率直に事情を言った。

「え?いいことだと思うけど、相手が気に入らないタイプですの」

「はい、相手は一年生で。どうしたらいいのかわかりません。直接に断るのは酷すぎるつとおもいますので」

「それが私と相談したがる理由ですか?しかし、なぜ私が。。。」

「だって小鳥遊さんの顔立ちは良いけれど、クラスではあんまり人とお喋りしない。きっと他人の誘いを拒むのが上手だと思います。」

その言葉を聞いて、わたしは少し腹が立ってしまった。

褒める?揶揄う?

もしかして浅上さんは意外に天然なタイプなんだ。

私はまっすぐに座って、少し皮肉を込めて言いました。

「浅上さんほどの美人、告白のチャンスがあればたとえ拒絶されても相手がきっと喜ぶでしょう。」

「私はそのような考えがありません。ただあの子を傷つけたくないだけです。」

あの子? なんてほっそりした言い方でしょう。

私たちの学校にはこんなに繊細な男の子がいるのだろうか?

「わかりました、私がお代わりに顔出しててその人を拒絶すればいいのでしょうか。」前に約束を守らなかったことに対する少しの罪悪感で、私は彼女が驚くべきことを言ってしまった。

「どうもありがとうございます」

浅草の爽やかに同意した言葉に私は呆然とした。

自分の予想を超えていたが、浅上さんがいいのなら、私も何も言うことはない。

浅上はうっかり私の手を握って感謝してくれた。理由はわからないが、手のひらからのやわらかい触覚は嫌いではなかった。

放課後

私は浅上さんが告白した一年生との約束の場所に来た。

正直に言うと、浅上のためでもない。

ただこういう女の子の気持ちを理解せず、勝手に告白をする行為にうんざりしてしまった。

「あの」

後ろからやわらかな声が聞こえてきた

女の子の声?

振り返ると、私より少し背が低く

眼鏡をかける一年の女の子を見つかった。

「浅上先輩はどうなさってるのですか?」

「私は彼女の代わりに貴方の告白を拒むにきたのです」

「思った通りです。」

相手は明らかに安心した。

「成功できるとは思っていなかったのですが、どうしてもあの人に近づきたかったので、この無謀なムードでその言葉を言っててっしまいました。」

「私はこれに非常にうんざりしていますが、女の子は自分の気持ちを現す勇気を持つのは褒められるべきことでしょう。」

「ありがとうございます、先輩。」

「たかなし、私の苗字で小鳥遊で書いてます」

「はい、小鳥遊先輩。

その時先輩は、好きな人がいると言っていたので、どうやって私を拒絶するかを少し考えてみると言いました。」

「え?」

「彼女はその相手のことをとても大切にしているので、簡単に「好き」口から出られないと言いました。」

「私はこれに同意します。好きな人がいることだったら、簡単に言うべきではありません。」

ちょっと待って。

私は一瞬ですべてを理解した

それは本当に遠回してしまったな。

1年生と別れ後、私はいつものように校門に向かった。

そこで浅上さんは静かに立っているが、珍しく誰にも挨拶しなかった。

雰囲気が少し変だと思い、深呼吸して近くまで歩いてきた。

「あの、浅草くん。問題はもう解決しました。」

「そんなことより、小鳥遊さん、今回は一緒に家に帰りましょう。」

そう言った後、彼女は私の手を取った。

私の顔もすこし赤くなった。

「あっ、はい」と

このように、私たちはお互いの手をしっかりと握り、私たちが住んでいる場所に向かって並んで歩いた。

燃え盛る炎のように赤く夕陽の日ざかりの下で、二人の影は徐々に重なり合い、共に来かかる夜陰に溶けていく。


END

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重なる面影 星野すみれ @Sumire44

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