「猫の手も借りたい」は業界用語!? もとは建築に関する言葉だった!?

半私半消

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 みなさん、「猫の手も借りたい」って言い回し、知ってますか?

 どうやら、忙しくて人手が足りなくて、猫の手ですら手助けしてもらいたい! というときに使う慣用句らしいです。

 でも、別に猫じゃない他の動物でもいいはずなのに、なんで猫なんだろう? 仮に貸してもらえたとしても有効活用できないのでは? と気になったので、せっかくなので調べてみたところ、衝撃の事実が!

 なんと、この表現には、もとになる出来事があって、本当に猫の手を借りていたようなんです! その由来を知らずに使っていた人も多いのでは? 今回は、そんな「猫の手も借りたい」の成り立ちを調べていきます!


 さて、「猫の手も借りたい」に関して調べてみると、このような伝承があるそうです。

『明治政府は「殖産興業」を謳い、新しい産業の育成を図った。しかし、大規模な建設に使われるコンクリートは、日本人にとって初めて見る資材だった。それまでの左官屋が取り扱ってきたのは漆喰(≒石灰)であり、モルタルではあるため似てはいるものの、主成分がセメントであるコンクリートの取扱いは誰も知らなかった』

 モルタルとかセメントとかの違いが良く分からないですけど、とりあえず「猫の手も借りたい」の由来は明治時代まで遡るみたいです。


『異人館の建設の様子を観察し、見よう見まねで作ってみたものの、果たしてちゃんとコンクリートとして出来ているのか、時間が経てばしっかり固まるのか、いやそもそもどれぐらいの時間が必要なのか……分からないことばかりであった』

 みんな最初は分からないことばかりですよね。


『もし固まっていないのに重いもの、尖ったものを置いてしまったらズブズブと沈み、やり直す羽目になるだろう。しかし、コンクリート製造に失敗していて、いつまで経っても固まらない、泥のようなものになっていたなら、待ちぼうけを食うような事態になるだろう。せめて、コンクリートが固まりかけなのか失敗しているのかを確認する手段がないものか、と思案に暮れていた』 

 猫、出てきませんね……。


『そこで、猫を用いて判断しようという案が出た』

 !?


『猫ならば、固まりかけの場合でも重すぎず、せいぜい足跡が残る程度で、しかも自分で動いてくれるから場所による固まり具合も調べやすい。失敗していて泥のようになっていた場合でも、浮くほど軽くはないから状態を確認でき、さらに泳いで戻ってくることができるだろう、という考えのもと、利用されるようになった』

 唐突に猫が登場したのでビックリしましたが、理由を聞くと納得できますね……!


『予想通りに猫は作用し、この判別方法は各地で広まった。しかし、そうそう工場を建設したい場所に野良猫がいるとは限らない。そのような場合は、近隣住民の飼い猫を借りてきていた』

 だから「猫を借りる」になっていったんですね! あれ、でも忙しいって意味にはならないような……?


『憶測だが、富国強兵のためにあくせく働いている工事現場の労働者が、「猫を借りたい」と言いだした状況を、「あまりの忙しさにおかしくなった」と揶揄するような動きがあったために、忙しさと結びついたのだと思われる。もちろん貸し出した住民本人には理由を説明しただろうが、話の流布につれて説明が省略されていき、インパクトのある「猫を借りたい」という発言だけが注目されていったのだろう』

 なるほど~!


『現代となっては、もともとの出来事を知る者は少なくなったが、建設業の一部ではその影響は根強い。資材や工具は発展を遂げているが、当時の工法を尊重し、ほぼそのまま残している企業は、今でもコンクリートの上を猫に歩かせる。当然コンクリートが固まる時間も知っているし、その製造を失敗することなどありえないのだが。むしろ、あえて固まりかけの時間に歩かせることでわざと足跡を残させ、従来の方法で行っていることを強調している』

 住宅街とかでたまに見かけるあれって、猫の手を借りた結果だったんですね~!

 

 いかがでしたか?

 いや~「猫の手も借りたい」にこんな裏話があるなんて、意外でしたね!

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 それではみなさん、「猫の手も借りたい」ほど忙しくても、ユーモアを忘れずに!

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「猫の手も借りたい」は業界用語!? もとは建築に関する言葉だった!? 半私半消 @hanshihanshou

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