第2話 発議
私はそのコメントを見て顔が青ざめていくのが分かった。
そして、その後顔が怒りで赤く変わっていくことも分かった。
私は京都さんと言う謎の人物から、私の作品が人からパクった物だと告発されたのだ。
もちろん私はその様な事身に覚えが無い。
私が書き始めた長編小説。
「転生イケメン ━イケメンの俺が転生したら、
これは1か月ほどプロットを練り、2か月位悪戦苦闘しながら書き進めた完全オリジナルだ。
それを・・・京都さんはあろうことか盗作だと言い放ったのだ。
私はそのコメントに返信を打つ。
「転生イケメンは盗作じゃないです!もしそう主張されるのでしたら、その作品を紹介して下さい」
5分ほどして京都さんからコメントが返ってきた。
「あなたが盗作した作品は、作者が引退されていて、現在は削除されています。けれども確かに存在していました」
何だって・・・・・・!?
「ならそのタイトルを教えて下さい」
と入力。
すぐにコメントが返ってきた。
「白々しいですね。それはアナタが一番ご存じなのでは?」
・・・・・・は?
「知りません!誹謗中傷は止めて下さい!」
その後京都さんからのコメントを待ったが、その後は一向にコメントは返ってこなかった。
私はカクプラのトップページから「京都」とユーザーネームを検索した。
ユーザーネーム、「京都」。
そのプロフィールを確認してみる。
プロフィール欄は「よろしくお願いします」とだけ記載。
簡潔すぎるほど簡潔なプロフィール。
京都さんの自作品は0件。
この人は読み専なのだろうか?
ブックマーク一覧はただ1つだけ。
「転生イケメン ━イケメンの俺が転生したら、何故(なぜ)か女ではなく野郎にモテるんだが━」。
私がつい先ほど投稿したばかりの小説がブックマークされている。
何なんだ?
一体京都さんはどう言う人なんだ?
余りの情報量の少なさに私は呆然とする。
その後も数時間待ったが、コメントらしきコメントは来なかった。
私はいわれなき告発にムカムカした気分が収まらなかった。
パソコンのキーボードを叩いて、先ほどの京都さんからの告発事件をまとめた。
タイトルは、「コメントで私の作品が盗作だと言われた件についてアドバイスをお願いします」。
小説以外の文章を投稿するのは初めてだった。
ジャンルは・・・「ブログ・エッセイ」にして投稿ボタンを押した。
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現状
東京都庁:未登場
千葉:未登場
山城(やましろ):未登場
北海(きたうみ):作品そのものに未登場
オッキー:未登場
奈良:未登場
京都:神奈川(木刈カナ)を告発
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