第7話 歴史感

 私は「それぞれの国には、それぞれの歴史がある」と良く語ります。すると、「余り歴史に詳しくないから」と答えが帰って来るのです。歴史に「もし」はないと云いますが、「もし」で考えることは大切です。「もし、第2次大戦がドイツと日本の勝利で終わっていたら?」と考えて見るのです。これを考えるには中学校の歴史教科書で十分でしょう。

 「お前は若い時代社会主義がいいと云っていたよな?」同窓会での親しい友人の言葉でした。時間が出来たのに、スターリンが悪いで済ませていてはいけない。興味があった、ドイツ革命、ロシア革命の当たりから読み出しました。読み流すのではなく、ノートを取りながらでした。近現代史を勉強したと思います。

 

 議会制度はイギリス、フランスで、アメリカの建国の父達(5人)には今あるアメリカに思いを馳せました。ロシア革命は労働者階級の力が表に出た革命でした。初めての社会保険制度が出来たのはドイツです。日本はアジアで唯一欧米大国の植民地にならなかったことを評価しなければなりません。半植民地から建国を果たし、近代化を図った中国はどれだけの犠牲・屍の上に築きあげられたのか、そういう尊敬心がその国と付き合う前提でしょう。民主主義だから善で、独裁国家だから悪だだけでは余りにも単純です。まして職業政治家がこれでは困りますね。勿論歴史には負の側面もあります。これはお互い様な面もあって寛容であった方がいいですね。

 

 メルケルは5回、モスクワを訪問しています。メルケルのロシア語は一流のものだとプーチンは評価しています。メルケルは東ドイツで大きくなりました。民主主義の値打ちを高く評価し、しかし社会主義陣営だった国を低くは見ませんでした。私と一緒で黒い犬が怖いのに5時間プーチンと膝附併せたと云います。

 そして、デレンスキーのことを考えるのです。デレンスキーは殆どロシア語で演劇活動をしました。ウクライナ語は大統領になって特訓したとか。素晴らしいロシア語を生かさなかったわけです。明日は最終回、どの様な解決を図ればいいのか、考えて見ます。

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