第6話 NATOについて
NATOは冷戦時代のソ連(東欧)への包囲網、軍事同盟である。ソ連崩壊でその意義が問われた。存続を望む米国は「新戦略概念」として、脅威対象として周辺地域における紛争を挙げた。コソボ紛争に介入。欧州独自の軍事同盟(アメリカ離れ)も検討されたが、英・仏が持つが、ロシアとの核戦力の圧倒的な差が問題となった。それにはドイツの核武装が必要となる。そんことで結局アメリカの核の傘の下にいることになった。
NATOの東方不拡大、条約にはしなかったが、約束は確かにあった。冷戦終結、世界は平和ムードにあった。ロシアは市場経済化にアメリカの援助と指導を欲していた。杓子定規なことは云えなかった。ソ連時代で懲りている東欧諸国はEU加盟と同時にNATO入りを欲した。民主党クリントン政権下で東方拡大がなされた。約束違反・嘘を云ったとプーチンは今それを云っているのである。
地図を見て貰いたい、ウクライナとベラルシーがNATO入りしたら、ロシアは裸の王様ではないかとプーチンは恐れるのである。(国民の多数もNATOは半分アメリカだと思っている。半アメリカが国境線を接していると考えたら・・?)
民主主義の国はロシアの様な侵攻はしない!本当だろうか?
大量殺戮兵器の存在を理由にしたブッシュのイラク戦争を思い出して欲しい。あの時、メルケルとプーチンは止めたのである。メルケルは大量兵器の存在が不確かだとして、表はそうとして、プーチンの内心は別の所にあったろう。独裁国家(フセイン)だとして一方的に戦争をされたのでは、たまったものではない!
その様なことを飛ばして、今、全てが論議され、報道されている。風景は西から見るのと東から見るのとでは違うのである。東に立てとは云わないが、東からも考えて見る必要がある。そうしないと問題の本質が見えて来ず、解決方法も見えて来ないのである。
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