第10話 B Bの由来
異世界転移‐初日‐毒を盛られ腕を吹き飛ばされた。
異世界転移‐初夜‐酒を盛られ腕を巨乳に挟まれた。
「この傷跡、見れば見るほど不思議」
シュカンは俺の左腕を舐めるように見ている。
⁺能力成長
⁺能力上昇
俺はシュカンに案内され酒場二階の一室に入った。この宿は
「ちょっと待ってね」
シュカンは酒場から移動する間ずっと拘束していた俺の腕を解き、机の上の燭台に火を灯した。
「ほら、ここに座って」
シュカンはベッドに座り、隣に来るように俺を促す。視界には先程まで温もりを感じていた胸の谷間が入ってきて目が釘付けになる。
「いや、俺はここで良いです」
完璧に計算され尽くした罠に
俺は硬い床板の上に正座する。格好はどうあれ必死な抵抗をするしかない。
何故なら銀貨の存在、ここでバレると全てが終わるのだ。
「我慢は体に毒よ?今だって胸を見てるじゃない」
「…あなたの様な美しい女性を前にして手出しができないのは正直苦痛です。生殺しの気分ですが私は神に仕える身、どうかご理解頂きたい」
「あら、そんな嫌な神様に仕えているの?
私の知ってるベルフェ様は多種族と広く交われって言ってるけど」
「ベルフェ様?」
「もしかして…世界の創造主、ベルフェ様を知らない?」
「いえいえ、知ってます。あの水場の近くに像がありますよね?」
「なんだ知ってるじゃない。
私達は聖地巡礼に来る人を相手に商売しているのだけど。あなたは巡礼者じゃないの?他の神様への信仰があるの?」
「いえ、俺が信仰しているのはベルフェ様だけです」
「なら問題ないじゃない?ほら、そんな硬い床に座らないで立って」
シュカンは立ち上がると俺の手を取りベッドへ誘う。これはいよいよマズイ。
「ほら、口では色々言ってるけど貴方だって本当は……?」
シュカンは俺の股間を凝視していた。
「シュカンさん?」
シュカンは俺の手を豊な胸に押し当て、更に俺の手の上から胸を揉みしだいた。
瞬時に脳天を言葉にならない刺激が走るとともに激痛が起こり涙が浮かんだ。
な・ん・だ・こ・れ・・・・。
シュカンは俺の手を放し、海よりも深い
「ごめんなさい…貴方の名前で気づけなくて…
「え、
痛みを堪えつつなんとか平静を装う。
「今日はその、
私じゃ役に立てないかもしれないけど、良かったら何でも言って、力になるから」
「え、いえ、そんな?お礼を言うような事しかされてないような」
「名前の事は秘密にしておくから、それじゃ」
良くわからないうちにシュカンは部屋から立ち去ってしまった。
「結果オーライだが…」
緊張の糸が解け、どっと疲労が押し寄せてきた。
その場に尻もちを突くと金属の擦れる音が聞こえた。
▼状態固定 解除
⁺能力成長
⁺能力上昇
視界が途端に暗転する。
俺はその場で気絶した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます