ダンジョン行きたくないわ~…

「あ~ダンジョン行きたくないわ~…」


忍者アリンは朝からめずらしくネガティブだった。昨日のオリエンテーションで敵の強さを知ったからだ。


「すぐ首跳ねられちゃうし、いやんなっちゃうわもう…」


「ダンジョンならではの戦いがある。それを知っている小生達なら問題ない」

侍モンドは自信満々といった風である。


「連続で来られるのが一番キツイな…」


盗賊キースはナイフを拭きながら呟く。


ピピンは相変わらず寝坊している。


僕は何とか起きたが、着替えが済んで部屋を出た後も、ピピンは部屋の中にいた。


パーティーと鉢合わせに合うのも辛かった。かなりの確率で敵の方が強靭だからだ。


忍者アリンはネガティブだったが、ステーキを食べていた。


「ピピンが起きたらいきましょうか」


そう言った時である。


「なぜ私を見捨てたのですかジーザス!」


良く見るとキッドである。そう言えばブラックロックの出発日を教えて無かった。


居なくてもあまり影響はなかったせいもある。


「あーおかえりキッド…」


忍者アリンは肉を頬張りながらそっけない返事をした。


「別に見捨てたわけじゃないが、マッパー役は大事だからな」


「当たり前でしょう!また1階から書き直すんですからオッケーボーイ?」


「だからそのオッケーボーイとかいうのやめろっていってんだろ」


「ホワイ!?」


「じゃーそろそろ行くか。おーいピピン!」


ピピンは寝ぼけ眼で降りて来た。


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