地上の光

「こう暑いと、ダンジョンがいかに暗くて寒いのか、よくわりますっすね」


侍モンドはかなり暑くなってしまってるようだった。


時々心地の良い風が吹いてるので助かる。忍者も全身黒いので、太陽の光を吸収して


かなり暑そうだ。


要は久々始めた表での戦で、暑さで皆がまいっている状態だった。


「なにか来たわよ…」


トーチが要らないのは救いだった。


「アークデーモン2匹かよ…しかも1階の敵で…」


ピピンと僕は遠隔で魔法攻撃を食らわす。するとこっちにダッシュで走ってきた。


全身麻痺の吹き矢で1人を麻痺させる。


侍はそこへ切り刻んだ。あと1匹。忍者は首を跳ねようと敵の肩に乗ったが、振りほ

どかれた。ピピンはもう一度炎を食らわせる。そのタイミングで忍者アリンは敵の首を跳ねた!


「ふう…やったわね」


疲れをいやしてる内に後ろから2人の敵?が現れ、造作もなくアリンの首を跳ねた!


「敵か!?」


ドラゴンゾンビとブラック2体が急に現れた。


「成功してくれよ…」


僕はアリンの死体にありったけのMPで蘇生の印を踏んだ。


忍者アリンは起き上がった。成功だ!


「死ぬのはホント慣れないわ。ありがとエット」


そう言うとブラックの首を2体跳ねた。


ドラゴンゾンビは遠隔で僕の白い玉とピピンの炎の玉でだいぶ弱っているようだ。


そこへ盗賊キースがナイフで切り刻み、侍が愛刀村正で突き刺した。


宝箱が3つ出てくる。盗賊は早速解除にとりかかる。


「ちょっと、ちょっと一旦かえりましょ!」


忍者アリンはさすがに狼狽したのか、戻ろうと呼びかけた。


大きいズダ袋を抱えた盗賊は、


「これで1か月はギルドに泊まれるな。っくく」


「とにかくギルドに戻りましょう。」


5人は徒歩で街へと戻って行った。



「いやぁ1階からハードだな」


「一瞬のヒマもねぇ。特にブラックという忍者はハンパねぇ」


「アリンが生き返って本当よかった…」


「エットのおかげよ」


皆ギルドの1階でビールやコーラを飲んでいた。


盗賊キースは言った。


「1階からあんな敵ででてくるのかよ」


「逆にダンジョンは狭いから攻撃しやすいんじゃない?」


「それは言える。360°敵を伺うのは無理ってもんだ」


「次はダンジョンに潜ってみましょう!」


忍者アリンはステーキとビールで上機嫌になっていた。


「金貨あるから好きなだけ食えるけどよ、アリンは食いすぎなんじゃないのか?」


盗賊キースはあきれながらシーザーサラダを口にしていた。


「明日も気合い入れていくわよ!」


そう言い放つと、自分の部屋にフラフラ戻って行った。


僕らは食事をほどほどにして、各々部屋へと帰るのであった。

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