たこ焼き
もうすっかり夜になった帰路、屋台がずらりと並んでいた。
どうしても僕は誘惑に勝てず、たこ焼きを1つ自腹で買ってしまった。
「アリンさんはいいんですか?」
「太っちゃうからね…」
「買ってきましたよ!モンドさんの装備」
モンドはパンイチで正座をしながら、
「かたじけない」
装備を早速装着していった。
「おお!この盾は最強なのに軽いっす!これは良いものを…」
「あのねモンド、これプレゼントじゃなからね、わかってんの」
「もちろん有り金の半分は支払うっす。10金貨ほど」
(半額だよ、いいの?)
僕はアリンに耳打ちした。
「しょうがないわね、あとの10金貨は戦闘で得た金からいただくわ」
「えっそんな高かったんすかこの装備一式…しかたなしっすね」
僕はテーブルに座りながらたこ焼きを食べていた。
「うまい…たこ焼きは宇宙だ」
「真ん中にマントルが溜まってるからかな?」
そう言ってピピンは勝手に1個口に入れた。
「
「自業自得だ、ピピン」
ピピンはバツの悪い顔をしながら自分の部屋に戻っていった。
「カッティングエッジ団、今日の作業終わり!ステーキ食べてこようっと」
「あんな肉食系女子いるか?ふつー。っていうかダイエットはどうなってんだよ!」
盾役モンドは何度も盾を前に突き出す練習もどきのようなことをやっている。
さあ僕も部屋に入って呪文書を読みながら寝落ちしないとな。
「明日はレクリエーションにいくからね!」
忍者アリンは黒装束を脱ぎながら謎な事を言っている。
たこ焼きで満腹になった僕はフラフラと自分の部屋に戻っていった。
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