ブラックロックへ!

みんないてもたってもいられない状況だからだろう。

みんな早く新しいブラックロックへ行きたくでしょうがないんだろう。


少なくとも10日は宿屋にいた事になる。忍者アリンは意気揚々と、

「今日、飛行船が出るみたいよ。行かない?」

みんな怖がって乗りたくは無かった。

「だってちょっとの火災で落ちるんですよ?」

「馬車で行く!」

ちょっとみんなの琴線きんせんを刺激してしまったようだった。

でもいくら馬車でもブロックロックまで届かないだろう。

「何も1日で行こうと思ってないわよ。休憩して、馬にご飯と水を与えて」

魔術師のピピンが、

「馬が死んだらどうなるっす?」

「馬鹿!何でネガティブな発想しかないの?」

「…僕は馬車2つで移動できると思います。つまり鳩の足に手紙をつけて、

あちら側からもやって来るようにすれば、疲れも軽減できますよね」

「はいえらいえらい。他の奴も、もっとビショップの少年を見習え」


皆バツを付けられたような顔で作業を再開したり、ソファでぽてちを食べている作業に戻っていた。


ブラックロック。元炭鉱場。今は過疎化して人口は減っていているらしい。

でも僕らの冒険はまだ始まったばかり。問題はこれからだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る