カッティングエッジ団・団長アリン

忍者アリンは戦闘中も降りて来た今も、一言も言葉を発してなかった。理由はなんとなく分かる。


キッドの事だ。彼女は長年ソロ狩りをしていて、重要なことを失っていた。


宿屋に入った6人は思いのほか腹ペコの人が多かったので、宿屋1階のダイナーで食事をすることにした。


ホットドッグを口に頬張ると「ヤムヤム」と言ってヘビのように口に入れていく。


「キッド、ちょっといい?」


「なんですか忍者ガール」


「貴方が強いのはわかる。けどチームプレーを大事にしてるの。それって分かる?」


んん?lアイシンクソー殺っちまったもん勝ちじゃじゃいので?」


「もちろん買ったもん勝ちよ。でも他の人が攻撃しようとしても、全部あなたに持っていかれて、いやそれは嬉しい悲鳴だけど…」


「チームワークの話なら最下層10階でいってほしいナリ。あそこはチームプレイが必要だからガール。」


アリンは何も言い返せずにいた。


「と、とにかく10階は極論だけども」


「…やるわよ」


「え?」


「10階に言ってもいいわよ。マップも持ってるしね」


「ワンダホ―!気が高まってきたですよ。落とす金も装備も良い物ばかり、ただし」


アリンは無言でキッドの話を聞いてきる。


「敵は強いです。それは紛れもない事実オッケーボーイ?」


盗賊のキースも、


「俺も10階回ったことあるが。かなり息切れすんぞ」


「イベントなんて思いのほか!挟み撃ちも多い。それでも10階いくかいバッドガール」」


「ええいいですとも。経験値一杯稼いで行こうじゃないの」


「ホントーに強いよマイブロー。特に少年、死なないでね。君だけ心配なのよエグザミネーション」


「敵は来たら後ろにさがりますから」


「挟み撃ちされたら?」


「…」


「やってみないと分からない!しかも10階経験者も2人いるし、頑張ってご飯食べよー」


「おーっ」


そういうとほとんどの人が肉とサラダを食べ始める。


宇高は最高の日になるか最悪の日になるか。


それは神のみぞ知る。

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