宿屋のバーにて

僕たちはイベントを終わらせた後、防具を防具店で売り、宿の酒場で飲んでいた。


「いやーキッドさんすごいですね!」


キッドはビールを飲んで呟いた。


「そんな事より、パーティーで狩りをする暖かさが本当身に染みてるマーシー」


キッドさんはお酒を飲むと泣きじょうごになるみたいだ。


僕は未成年なのでコーラを飲んでいた。


そりゃそうだよね。ずっと1人で狩りをするなんて僕には考えられない。


家族のような温もりが欲しかったんだろう。僕も前世ではそんな感じだった。ひとり孤独で…。


「カッティングエッジ団は団結が一番!キッドもいつまでも居ていいんだよ?」


「サンキューベリーマッチ…」


そう言うと同時にキッドは眠りに入ってしまった。


「まだ1杯しか飲んでないのに、眠るのはやっ」


ピピンも1杯だけ飲むと、


「眠たいので寝ます」


といって席を立った。


「ピピン、キッドを持って部屋においておいてくれよ」


「無理っすよ女性でもこんな体重の」


「モンド、手伝ってやれ」


「うす」


ピピンとモンドで両端を持ち、全身タイツの女性は2階へと運ばれていった。


「まったく、これじゃ会議もできねぇな」


「明日朝イチでいいじゃない!それより肉食べましょ肉!」


そう言ってアリンはステーキを2枚も食べた。

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