奇妙な敵

そもまま、ゆっくりと6階を巡回中の当パーティーである。


さきほどからゾンビしか出てこない。何故だろう。と、そこへぼんやりとした光が見えた。敵なのか?盗賊の確認スキルに期待しつつも、ゆっくり歩いていた。


「マーフィーズゴーストだ」


「どんな敵なんですか?」


「とにかく固い。攻撃力はそんなにないが」


それを聞いた一同は一斉に敵に飛び掛かった。


「確かに固いわね」


「固いというか…剣をただ振り回す感覚というか…」


「デバフも首跳ねもできないモンスターだ。攻撃もしてくるから気を付けろ」


皆ひたすら切ってゆく。ピピンの火の玉で敵は消滅し、宝箱が現れる。


「マーフィーズゴーストの宝箱はレアが多いんだ。期待していいぞ」


いとも簡単に開けると、大量のゴールドと共に司教が着るような服がでてきた。


わくわくしながら鑑定すると、やっぱりビショップ用の高レベル法衣装備だった!


「装備にとぼしいんで、助かったよー!」


「おめでとう。もうちょっと先に行きましょうか」


「かまわんが、イベントだけにはまだ入るなよ」


「マップまだ全然埋まってないよ~」


「マップは慎重にうめていけばいい。それよりも強めの敵が出て来た時だな…」


盗賊キースはうめいた。


悪魔系が一番厄介だ。それに忍者がそれに加担している場合もあり、恐怖のどん底と言って良かった。


「もう少し探索してみよう。ミニイベントもあったりするしな」


「経験値稼げるなら、どこにでもいけるっす」


侍モンドも意気揚々としている。


「まあ探索しようや」


盗賊キースが言うと、皆うなづいて僕のトーチに身を任せ進んでいった。

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