盗賊キースのアドバイス

盗賊キースが言った。


「6階以上のレアモンスターは10階かそれ以上に強い敵だ。つまり勝てないわけだから、現れたらすぐに1階の魔法陣を作れ。もちろんマップも見てだな…」


「6階はゆっくり進んで下さいね。マッパー記入しながら行きますから」


「1階の石の中にテレポしなければ辿り着ける。どちらにしろ戦闘もマッパーも気合い入れていくぞ。ビショップの光玉も期待しているからな」


「光玉はこれからスキルを上げるんで、そこんとこよろしくね」


「まぁとりあえずは5階の雑魚でも狩りますか!」


忍者アリンの一言で皆立ち上がる。


いつものダンジョンに入り、魔法陣で5階へ行くはずだったのだが。


見た事ないダンジョンの壁の色をしている。


「一体ここは…」


「6階だ」


盗賊キースが冷静に喋り出す。


「まあいいんじゃないか、雑魚狩りしてみようぜ」


ピピンは大反省していた。


早速僕はヒールを唱え、周囲を照らしてから先頭をあるいてゆく。


「4体発見!動きはのろめ」


「マスターゾンビだな。体力あるから気をつけろ。あと絶対噛みつかれるな」


早速ピピンの火の玉を投げてみた。急に動き出しもがいてる。炎系が弱点のようだ。


忍者アリンは次々と首を狩っていった。ラストのゾンビも侍が切り刻み息絶える。


「なんだ楽勝じゃないか」


「勘違いするな、ゾンビは動きも鈍く、一番楽な敵なんだ」


ピピンは一生懸命マップを作っている。


「あと、前にもいったけど6階のイベントはえぐいから気を引き締めていくぞ」


皆盗賊キースの話を聞いていた。ゾンビの宝箱はお金しか入ってなかった。

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