宿屋で会議

一旦街へもどってきた5人は、村正をはじめとした売却用装備をたっぷり持参して装


備屋に売り払った。


宿屋に戻った盗賊キースは、しばらくコーヒーを飲みながら考え事をしていた。


「どうしたの?」


僕は素直に訊ねてみた。


「うーん。6階へ行けるかどうか考えていた。」


「6階⁉」


「6階はまだマップも出来上がってないよ?」


「俺のレベルがちっとも上がンねぇんだよー‼」


「でも他のメンバーはレベル上がっているし、段々強力になってきてるぜ?」


侍モンドは口を挟む。


「だからこそ考え時なんじゃねーか。少しでいい。だめなら魔法陣で1階にいけばいいだろ」


「う、うん…」


忍者アリンはどっちつかずの顔をしていた。


(私、1回死んじゃったんだ…)


そのトラウマが今になってやってきたのだ。


「何とか団の団長なんだろ?お前次第だぞ?」


「あ、ああそうね。少しだけならいいと思うの」


僕を見ながら、


「ガキが命運を担っているんだ。ただレアモンスターの気配がしたら、速攻で1階に戻れ。絶対勝てないからな」


「う、うん…」


侍モンドは、

「じゃあそういうことでステーキでも食べにいかないっすか?たまにはいいじゃないっすか」


盗賊キースは言った。


「まあ悪くないな」


5人はステーキ店に行って大いに歓談しながら食べたのであった。


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