他パーティーとの遭遇

それから僕らは、5階にいるモンスターを淡々と狩っていた。盗賊以外はレベルが上がってゆく。ここで少し刺激が欲しい所だと思っていた所に、別パーティーと鉢合わせになる。

(どうする?)

(相手のレベルも分かんないからなぁ)

(大体一緒だろ、やってみようぜ)


攻撃を選んだ僕らはトーチの更新呪文を唱えた。

ピピンは炎玉を発射する。が、かわされてしまう。

一気に距離をつめ、侍モンドが正面から切り付けていく。

相手に忍者がいるのが恐かった。盗賊は麻痺の吹き矢を命中させ魔法使いを麻痺させた。忍者対忍者になり、どちらが首を跳ねるかという所だ。

敵忍者はそういう手練れらしい。すごいスピードで忍者アリンの首を跳ねた。

「アリン!」僕はすぐ駆け寄って、生き返りの呪文を唱え、無事生還させれた。

「サンキュ!」

アリンは再び首を狙って魔術士と戦士の首を跳ねた。

ピピンは炎の玉を忍者に投げてモロに敵に当たる。ナイフで留めをさそうとしたら、すでに死んでいた。


「何とか勝ったな…」

レベルの上がった2人はすぐにスキルを決めていく。

「俺はあがんねえなぁ」

盗賊が愚痴をこぼす。

「盗賊キース、宝箱がるぞ」

「任せておけ」

そう言って鍵穴をカチャカチャして簡単に開けてみせた。

「この刀は…ビショップ鑑定頼む」

僕は刀にオーラをかけ、すぐ判明した

「村正ですね」

「まじか!じゃあ俺は新品の村正を使って、古い方は売ってしまおう」


宝箱には装備以外にお金も入っている。お金はとりあえず袋に入れて、外で分け合う事に決まっていた。

「じゃあそろそろ帰るか」


うなずいたピピンは降りれる場所をマップを見てさがし、1階へとワープしていったのであった。

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