5階へ!

皆がレベルを上げてくれたお陰で、かなりレベルが上達し、オールヒールのスキルを

最大値にできた。プロファイルポイントはラックを重点的にあげ、死者を生き返らせる為にそなえた。


忍者アリンは暑い中、黒装束を着てモーニングのサラダを黙々と食べている。


「今日は5階にしましょうか~」


眠そうだ。どうやら寝付けなかったようだ。


ピピンは地図をみながらサンドウィッチをほおばり、


「マップは完成済みなんで、5階もいいっすよ。ただ強い敵が時々現れるから慎重

に!」


侍モンドも起きて来た。ただ装備が重いので今はTシャツ一枚だ。


「今日は5階っすか?」


「そのようね」


「まあいいっすけど」


盗賊キースは


「俺は10階まで観てきてるんだ。5階なんてちょろいもんさ、パーティーがくずれなければ、な」


そう言って僕の方に視線を向ける。言ってもまだ20レベルだ。ただ5階の方が経験値があがるのも確かだった。


「僕も異論はありません」


「また先頭でトーチを掲げるんだぞ」


「それでもいきます。僕はビショップの使命を果たしたい」


「そうか。そこまで言うなら5階で荒稼ぎしようぜ」


久しぶりにこのダンジョンを目にする。懐かしささえ感じるダンジョン入り口。


途中ケガで退場してきたパーティーとすれ違った。いや、恐れちゃだめだ。


ピピンの魔法陣の中に果敢にも入り、5階での戦いが幕をあげた。



















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