つかの間の休息

先日の戦いで金貨3枚もゲットできたので、2、3日は休息を充分取ることとなった。


ピピンは寝るのが趣味な位なので、誰にも邪魔されず宿で寝ている。


同じく侍も疲れがマックスだったせいか、宿から出てこない。



僕と盗賊アリンは一緒に街中をブラブラしていた。丁度オークションが開催されてい


たので、のんびりジュースでも飲みながら眺めていた。


「そう言えばアリンさんの2次職って忍者ですよね?ならないんですか」


「んー忍者は有能なのが1人いるしねー。とにかく盗賊のスキルをめいっぱい上げて


いきたいのよ」


オークションの司会者は淡々と装備や宝ものをオークションしている。


「えー次は盗賊60レベル用の氷属性+7付きのナイフです。金貨1枚から」


「2金貨!」  「3金貨!」


アリンは目の色が変わった。そして


「金貨7枚!」アリンの声が場内に響いた。


「他にいませんか?金貨7枚です。いないならハンマープライス!おめでとうございます」


え、金貨7枚…?


驚いていると、アリンはニッコリ笑った。


「実はね、ヘソクリがあるわけ」



「そうだったんですかぁ」


それにこのナイフ、通常攻撃でも氷属性がつくのでダメージ付加が上がる凄いナイフだった。


「こりゃいいわ」


早速装備している。刃が青いオーラを発している。


宿への帰途、


「そう言えば忍者さんはどこにいるんでしょうね?」


「鍛錬の為ダンジョンじゃなく地上で戦ってるそうよ。本当に戦闘好きなんだねぇ」


2時間後、忍者が爆弾発言するとは、今もなお知らずに宿へと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る