地下3階で危機的状況
僕らパーティ一行は3階で雑魚キャラを次々と倒し、僕がトーチとヒーリングをして着々とレベルが上がっていった。
「ひょ~!こんなにレベルがあがってるぜ!主に『力』にわりふっておくか!」
「ラックも大事だぞ。お前は悪運だからな」
忍者は侍に忠告する。
さすがに1時間半動き回ったので、皆
ずぅううん…ずううぅぅん…
この足踏みはまさか…パーティーに緊張感が表れる。レアボスが再び生まれたのである。
そしてレアボスは戦った相手を記憶蓄積できる。当然レアボスはこちらを目指してるだろう。
「今ならチャンス!前よりも攻撃力とヒーリングが強化されているから」
盗賊アリンがそう叫んだ時だ。
ガシャンガシャンという音と共に別パーティーが後方から聞こえてくるではないか!
「前方にゴーレム、後方に別パーティー…最悪なシナリオだ」
忍者は2刀流を握りしめながら叫ぶ
「どうする?やはり敵パーティが先か?」
「敵パーティーがどの位強いのかもわからないじゃない!」
忍者は僕に呼びかけた。
「一旦トーチを切れ。拙者はできるだけ暗闇の中で首を切ってみせる。侍と盗賊も加勢しろ。ピピンは魔法でゴーレムを足止めしてくれ。ダメージを受けたらヒーラーがヒーリング。よいな?」
切れの良い案を出された僕ら一行は、うなずくしかなかった。
ゴーレムが5ブロック先の角から姿を現した。すぐにピピンが足元を氷漬けにして動かなくなる。
忍者は別パーティーができるだけ近くに来た瞬間、角から姿を現した瞬間、2人の首をはねた!侍が猛追して敵ヒーラーを倒す。残りの3人は形勢不利とみて振り逃げ出した。
ゴーレムの足元に張り付いた氷はそろそろ溶け始め、再び動き出す。侍と忍者が加わり、ゴーレムを崩していく。が、予想外の速さで攻撃を繰り出してきたので、侍がダメージをうけてしまったので、僕がヒーリングをほどこす。
高レベルのヒールはMPを激しく消耗していく。僕のMPは切れかけていた。盗賊アリンはゴーレムに毒をかけるのに成功した。数秒単位で敵のHPが減っていく。
明らかに前回のゴーレムより強化されている印象を受けた。僕は残りのMPを使ってトーチを唱え、周囲が一気に明るくなる。
明るくなったので忍者は首をはねようとしたが、攻撃を受けそうになり身を引く。侍はひたすらゴーレムを削っている。
と、巨大な火の玉数発がゴーレムに直撃し、宝箱を出しながらゆっくりと倒れていく。
最後のピピンの魔法力は果てしない。それでいてマッパーだから僕は素直に感心する。
「宝箱開封作業行きます~‼」
盗賊アリンがカギ穴をいじりだす。と、針のような物が飛んできてアリンの太ももに当たった。
「いたっ‼
「でも開いたぞ。どれどれ…おお侍用の頭装備入ってるじゃん!それと金貨3枚も!」
「敵パーティーの死体も装備残してるぞ」
「いやー危なかったなぁー」
僕のヒーラーもスキルマックスになったし、侍も充分レベルアップできたのでテレポで帰路についたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます