3階で経験値稼ぎ
次の日の朝、それぞれ身支度をして出かける準備をしていた。
特に侍のミッドレイは、装いも新たな新装備で喜んでいる。
僕は僕で高レベル用のヒール呪文書を夜からずっと読みふけっていたのでちょっと眠い。
マッパー&魔法使いのピピンはどうも低血圧らしく、一番遅く身支度をした。
忍者と盗賊は、宿のドア付近で早くも待機していた。
「カッティングエッジ団、集合~~~‼」
今日も盗賊アリンは元気1杯である。
「今日こそ
「本当にそんな事まだ考えてるの?」
「今日は地道に行こうや…」
侍は新装備に喜んでたが、まだ慣れない装備で体がギクシャクしている。
僕、いや俺はつい思った。前世では何の人の役にも立てないただのゴミくずだった。
それが今はどうだ。パーティーで絶対必要なヒーラーとして、努力もしているし実際役に立ってるじゃないか!
ここまで来たら、世界1のヒーラーになって現世の記憶を忘れてやる!完全に抹消するんだ!
「どしたのエット君?具合でも悪いの?」
盗賊アリンが優しく背中をさすってくれる。
「へ、平気です!」
「エット君の2次職はビショップだからがんばってね!」
そうか、そう言えば侍も2次職だったっけ。早くレベルアップして2次職にならなくちゃ。
しかし1時間半後に待ち受ける凄惨な戦いを知る者はまだ誰もいなかった…
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