確実完璧にダンジョンに潜るの?

2階から階段を伝って降りてきた戦士だったが、屈強な体のように見えた。ただ装備が中途半端なものばかりで、いかにもダンジョンで拾った、装備を変えながら進んでいる感じにしか見えない。


「めんどくせぇなあ。いくらヒーラー飢饉だからってよぉ」


「私がちゃんと見てるから。あ、ちなみに私は盗賊のアリンって言うの。君は?」


…自分の名前さえも考えてない。


「エット――」


エット君ね!了解。


え?


「他の人…忍者とマッパー君は?」


突如僕の前に何者か現れた。ナイフを突きつけられている。


「お主、どこぞのスパイじゃなかろうな?」


「街の門でぼーっとしてた子がスパイなわけないでしょ!」


盗賊アリンは2人の前で怒声を発した。


残りはマッパーと呼ばれる人物だけだ。アリンは叫んだ。


「ピピン!ピピン!ピピン!」


「1回言えばわかっるって」


パジャマ姿で現れたピピンと言う子は褐色肌の僕より小柄な少年のようだ。


「よーし!カッティングエッジ団ここに集合!」


盗賊アリンは嬉しそうにそう言った。


「どーでもいいけど、エットというヤツに説明したのか?俺たちがダンジョン専門だって事」


4 ダンジョン⁉


僕は盗賊アリンに聞いた。


「あの、その、確実完璧にダンジョンに潜るの?」

アリンから笑顔が消えた。


「そう。常にほの暗い≪壇上だんじょん≫で敵と戦うの、下に行けば行くほどお宝が1杯。敵を倒してもドロップがでるわ」


「暗いのはこわいなぁ」


「その為のヒーラーじゃない!」周りを光で覆う|トーチをレベル2から使えるから


忍者は嘆息まじに言った


「ステータスのスキル振り分けは俺にまかせろ。でないとあの戦士のようになってしまうからな」


「俺はステータス振りわけに、つい失敗してるんだ!でももうすぐ侍になれるから‼」


恐いアリンがソファから」スックと立ち上がり「今日は1階をうろつくわよ。エット君のためにね」


「お前が付いていけばいけないじゃないか。その方が…」


「何事も全員で協力は大事よ、あと敵が死ぬ前の状態はエッド君に留めもさせなさい。」


「ふぇーい」


戦士アドは固いパンをしばらく見つけめて投げつける。


「それと目の前にお弁当の形を作ってみて」


「こうですか」


「最初にしては上出来~」


「このモニタにレベルとスキル振り分け、実際にとったアイテムが書いてあるから」

「すごい…」


「着替えをどうしっよか。パジャマままでいい?

ピピンが言うと


「だめだ!着替えて来い。まだ眠る気か?」


しゅんとしたピピンは部屋に戻って着替えてやってきた。


それにしてもパーティがダンジョン組とは知らなかった。つかれそうだが何とか最強のヒーラーの属性にあって、需要100%になるんだ。


でも壇上よりもダンジョンの方が敵が強いとは聞く、こうなったらまな板にあがった鯛となってやるしかない‼


「僕…僕もがんばります!」


現世では、人から任せますなんて事言われたことがなかった。異世界最高‼

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