ダンジョン作打ち

「このダンジョンは人工的に作られたものなのよ」


盗賊アリンはココアを飲みながら言った。


「ダンジョンは必ずブロック12×12コマ。最深層10階。マップ書きマッパーがはかどる訳ね。いらない装備が出たら売ればいいわけ」


「うん…」


僕はまだ全く理解できないでいた。パッとしないといえば、しない感覚…。


「僕を育てるほどヒーラーって大事なの?」


「当然だ」


忍者が応えた。


「敵もそうだが最下層に行けば行くほど罠・トラップが沢山ある。そしてギルドではヒ-ラー不足で全体的に困った状況になっておる。お前を1から育ててでも欲しい職業なんだ」


「まずはトーチスキルをマックスにしてもらう」


「まあウチは5階までしか下がってないけど、勇敢なピピンがマッパーだから」


「マッパーだけなの?他に何かしなくてもいいの?」


「ピピンは魔法使いだから戦闘にはもちろん参加してるわ」


盗賊アリンは自慢気に言った。おそらくアリンがパーティーのリーダーなんだろう。


「現場を見れば分かるよ。さあ早速1階に行って狩りに行きましょう!」

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