――新パーティ結成?

2階から階段を伝って降りてきた戦士だったが、屈強な体のように見えた。ただ装備が中途半端なものばかりで、いかにもダンジョンで拾った、装備を変えながら進んでいる感じにしか見えない。


「めんどくせぇなあ。いくヒーラー飢饉ききんだからってよぉ」


「私がちゃんと見てるから。あ、ちなみに私は盗賊のアリンって言うの。君は?」


…自分の名前さえも考えてない。


「エット――」


エット君ね!了解。


え?


「他の人…忍者とマッパー君は?」


突如僕の前に何者か現れた。ナイフを突きつけられている。


「お主、どこぞのスパイじゃなかろうな?」


「街の門でぼーっとしてた子がスパイなわけないでしょ!」


盗賊アリンは2人の前で怒声を発した。


残りはマッパーと呼ばれる人物だけだ。アリンは叫んだ。


「ピピン!ピピン!ピピン!」


「1回言えばわかっるって」


パジャマ姿で現れたピピンと言う子は褐色肌の僕より小柄な少年のようだ。


「よーし!カッティングエッジ団ここに集合!」


盗賊アリンは嬉しそうに言った。


「どーでもいいけど、エットというヤツに説明したのか?俺たちがだって事」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る