色々教えて! ジャネッツ先生!! 第1限目


★今日のプログラム★

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Q1,星暦世界ってどんな場所なの?

Q2,神話時代ってなーに?

Q3,アルカって何者?

Q4,プラウダーって何者なの?

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<Q>その前に貴方達は何者なんですか?

??「まぁそうなるか……見知らぬ誰かにご教授されるというのも不安で仕方ないもんね」


ジャネッツ「私は【ジャネッツ・セルリアン】。学園艇オデュセウスで教員をやっている。要はお前達、学び子に右左を教えてやる立場だ」


??「自分は……ごめんね。今はワケあって名乗る事は出来ないんだ。ひとまず私の事は【師匠】と呼んでくれるかな。まぁ大丈夫、いずれ正体を教える日が来るさ。それまでどうか親しくお願いするよ。愛弟子君♪」



<Q>ここってどういう場所なんです?

師匠「君達のいる世界とこの世界は幾分違いが多すぎるからね。きっと混乱している事だと思う。だから、星歴世界ココがどのような世界なのかを皆で復習していこう! というワケさ」


ジャネッツ「とはいえ、お前達は学園艇の生徒ではない。故にこの授業も強制はしない。特に興味がないのなら去ってくれても構わん。授業を受けたいと思う奴だけ席につけ」


師匠「そう深く考えず、気が向いたら寄る程度でいいよ。ボランティアの塾くらいに思ってくれたまえ」


ジャネッツ「そろそろ時間か……では、大変長らくお待たせしたな。これより授業を開始する。紙とペンを用意しろ。重要だと思った事は色付きペンでしっかりと記録し、その頭に詰め込み叩きこめ」


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{Q1}まず、星暦世界って何ですか?

ジャネッツ「科学の発展等はそちらの西暦世界と何ら変わりはないが、違いこそ大いにある。まずは魔法の存在だろうな」


師匠「私達のいる世界には魔法という不思議な力が存在し、人間にも臓器などの器官以外に特殊なモノが存在する。その特殊なモノについては次回の授業で教えることになると思うから、今は魔法について教えていくね」


ジャネッツ「魔法とはお前達の世界でいうファンタジー小説、ゲームなどで存在する架空の世界に登場する特異の力そのものだ。炎の弾を飛ばすとか、空を飛んだりとか、肉体を強化したりとか、相手を眠らせたりとか……そういったものと考えてくれていい」


師匠「この世界の住民全員が持ってる、ってワケじゃなくて例外もいるんだけど……ほとんどの人間がそれぞれ自身専用の魔法を持ってるって考えて貰ってもいいかな。科学と魔法が混在する素晴らしき世界。それが星暦世界というワケさ」


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{Q2}神話時代って何?

ジャネッツ「我々のように魔法を扱う人類は、次世代人と言われている」


師匠「私達のような人類が生まれる前。私達を生んだ大いなる存在とやらが数千年前に存在したと言われている。を神話時代というのさ」


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{Q3}アルカって何者?

ジャネッツ「その大いなる存在の名が【アルカ】。魔法の祖先であり、我々人類の先祖。神と崇め奉られる存在だ」


師匠「科学も何もない。魔法だけが世界を創造していた時代の住民さ。君達の世界にも神話とやらは存在するだろう? ただ、そちらの世界の神話は作り話だったり伝説だったりするわけだ」


ジャネッツ「お前達の世界で言う神話がコチラでは実在すると考えてくれればいい」


師匠「まぁ、君達の世界の神様と名前が同じであれ、その行いや性格は180度違ったりするわけだけどね」


ジャネッツ「アルカは二つに分けられる。それは【神人】と【神獣】。神人は我々人類と同じように知能を持つ生命体。神獣はその名の通り本能で動く獣……要は人と動物。そう考えてくれればいい……神人は偉人と同じ多くの歴史と英雄譚を残し、神獣は多くの災厄の記録を刻み続けてきた。どちらも普通の人類には手が付けられない存在だ」


師匠「神人と神獣の間の力の差は大いにある。神人は神と呼ばれるだけあって全能だ。その点で獣は獣でしかない。本能のみでは人は越えられないのさ……まぁ、中には知能を持ち、人と話すことが出来る獣もいたみたいだけどね」


ジャネッツ「長く続くと思われてきたアルカの時代。だが、その時代はある日突然滅びを迎えることになる。地球というこの美しき星を、その星に住まう生命の叡智を残すため……アルカは力を我々の世代へと託し、姿を消した」


師匠「何故滅んだのかどうかはまた次の授業で教えることにするよ」


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{Q4}プラウダーって何?

ジャネッツ「滅んだとされていたアルカ。だが、アルカは一部を除いて生きながらえていた」


師匠「魔法を扱えるか否か、その才能が後の人生を大きく左右する時代。その魔法使いの中でも頂点に君臨すると言われているのが、この【プラウダー】さ」


ジャネッツ「魂のみの生命体となって今も世界に居残り続け、我々の時代を見守っていた神々……そんなアルカは我々人類から力を借りることで、今再びこの世に具現することが出来るようになる」


師匠「契約するのさ。アルカは『己の力を貸すことを条件に、その身を貸してほしい』と持ち掛ける。人類はそれを受け入れるか否か、だ」


ジャネッツ「無事契約を終えれば、必要な時にその力を借りる事が出来る。海東蓮汰郎と鴇上叉奈を覚えているか? 制服を脱ぎ捨て、戦闘装束と呼ばれる衣装に変わったあの瞬間こそが、その契約行為以外他ならない」


師匠「あの衣装はアルカの力そのものが宿っているだけじゃない。二人の理想、二人のスタイルへの適応。その全てが詰まった神聖な服なんだ」


ジャネッツ「神そのものになるのならば、そこらの魔法使いと差が出るのもおかしくはない。その立場は子と親のようなものだ。勝負を挑むならそれ相応の覚悟と実力がいるものと思え」


師匠「ただね、注意してほしい点があるんだ。アルカはね、私達人間と同じで全員が善人とは限らない。言葉巧みに相手を騙して体の中に入り込んで、その身を乗っ取り大暴れしようとする輩もいる」


ジャネッツ「お互いの合意が均衡ではない状態ではその力が激減するが……手が付けられない事には変わりはない。契約の際は慎重になれ。これは忠告だ」


師匠「ちなみに信頼関係も深まっている状態ならば……その契約者の力を借りることで、身を借りずとも一時的に本来の姿で具現することも出来る様になる。蓮汰郎が連れていたアポロのようにね」


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{最後に}今日はありがとうございました。


師匠「お疲れ様! この世界について、ある程度分かってくれたなら嬉しいよ。また興味を持って、立ち寄ってくれると嬉しいかな」


ジャネッツ「まだまだ教えることは沢山ある。予習復習は怠るなよ。宿題はしっかりとやれ。忘れた時は……特別授業の時間だ」


師匠「気を付けて君達。教師ジャネッツは学園艇の中でも指折りのスパルタ鬼教官として有名だ! ちゃんと良い子にしてないと、大変なことになるかもね?」


ジャネッツ「では今日はこれにて授業を終わりとする。次回の内容についてはその時に決めるとしよう……一同! 解散!!」


師匠「私達の授業もそうだけど、蓮汰郎の大活躍も見逃さないでね!!」


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