第9話 煽動と仕事
さて、私が人狼の務めを果たしていないのではお思いなのではないでしょうか。
そんな事はありません。ルールの穴である『人狼以外の人狼系は人狼を殺せる』を使ってこのギルドを訪ねてからの1週間であの佐藤翔のギルメンを消し去っていっています。
まあでも、そろそろ人狼が追放によらず死んでいる、というのが発覚する頃なので、打ち止めでしょうか。次はあそこのギルドに事実を悪く言って流す、と言う段階でしょう。私は、執事時代の協力者名義で契約している携帯電話でDisitterを開くと、
「#拡散希望
隣の家の佐藤翔っていうやつが訪ねてきたやつと喋ってたの聞いちゃったんだけど、かなり内容がやばいんだよ。
訪:ここ、人狼【ギルド】で合ってますよね、入りたいんですけど。
佐:ええそうですよ。中に入ってください。
ってな感じで喋ってたの。怖くね?」
とつぶやきました。すると、
「 え、マジで?それヤバすぎじゃん。俺も気をつけよう。」
と引リツが来ました。やはり、こういった噂を流すのは楽しいですね。このつぶやきからどう拡がっていくのか、楽しみです。
翌朝、目が覚めると隣にはなぜかまたマスターがいらっしゃいました。
こうも続くと暇なのかと疑ってしまいます。
「おはよう、よく眠れたか?」
「おはようございます、マスター。鍵、かかってませんでした?」
「うん、かかってたね。マスターキーを持ってるんだ。
まず、君はこれからサード撃破という功績を持つ以上、高位集団の副官についてもらう、と言う話を昨日したね。
まぁ、そりゃあ注目を集めるだろうし、数人の敵ができるだろう。」
「はい。予測しております。」
「そこで、君には通常ならば鬼神にしかあげないこの剣を使う権利を与えようと思う。受けてくれるか?」
「はい、ありがたく頂戴いたします。」
「うん、じゃあ早速だけど今日からよろしく頼むよ。」
「仕事内容を教えていただけますか。」
「そうだ。伝え忘れていたが、我がギルドに、人狼、と言う職のものはいない。どちらかというと人狼を狩る側だ。まぁ、正義の味方さ。」
「それはそれは、驚きました。ところで、その剣はなんですか?」
「……やはり適正があるのだね。これはね、とある神様からもらったものでね。これで斬られたなら、たとえ人狼でも再生不可能になる。」
「今なんとおっしゃいました!?」
「そう驚くことではないよ。天啓でもあったじゃないか、【狼殺の武器】だよ。まあこの会話の流れで分かったとおり仕事というのは狼狩りだ。君と、そして高位永世覇者についている大野くん、そして七鬼神が、狼殺を持っているけど、君は経験も浅い。これまでの班分けとは別の遊撃として、君には動いてもらいたい。ちなみに高位以下の人たちは引き抜いて大丈夫だから」そう言ってマスターは去っていきました
さて、狼を狩るとしましょうか。…なにか忘れているような気がします……そうです!七鬼神の
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