第6話 成長と勝利と…

「私は序列第伍位フィフス、『暗中』ことジョン・マーク・ミヤタです。この度は、入隊試験を受けに来てくださったということでいいでしょうか?」

「はい、よろしくお願いします。」

「わかりました。それでは早速始めましょう。観客のみなさんがお待ちですからね。」

「えぇ、わかりました。」

「ルールは昨日と同じです。では始めましょう。」

「了解いたしました。」

まずは、昨日と同じく遠距離攻撃からいきましょう。私は袖口から薄柔刃を取り出し、鞭のごとく振るいました。「やはり怖いですね。でも、1度見た攻撃です、当たりませんよ?」そういって弾こうとした彼でしたが、次の瞬間、顔が強張ります。それもそうでしょう、今日の薄柔刃は、昨日より柔軟性が大幅に向上しており、当たった瞬間に巻き付いてしまうのですから。。

「ぐっ……うぅ……」拘束された彼は苦しそうな声をあげていました。

しかし、そこで終わる私ではありません。私はそのまま彼に近づき、刀を振り下ろしました。「そこまで!勝者成田恭也!」審判の声が響き渡りました。

「ありがとうございました」そう言葉をかけて拘束を解いていきます

自分で蒔いた種ではありますが、ほどくのにはやはり時間がかかりますね。

「君の強さは本物だ。だが、見た限りまだ鬼神に入れる強さではない。私のように油断していたものならまだしも、これから戦う方々は今日で君の進化の速さを思い知った。今後も勝ってもらえるのを期待しているよ。成田恭也くん。」

「はい、頑張らせていただきます。」

「では、次は更に上位の者に挑んでもらうとしよう。」

その後、私は日々鬼神の方々と彼らの自前のコロシアムで戦いました。

3日めに『陽炎』こと第陸位シックススの西野薫様。薄柔刃を警戒しすぎたことで首尾良く潜ませていた短剣で仕留めることができました。

次に『頸狩』こと、第肆位フォースの高橋雷斗様。動きが疾く、苦労いたしましたが、特製のえんばんじょうを使って動きを止めたことで勝利いたしました

そして、いよいよ『御三家』――七鬼神でも突出して強い能力をお持ちのお三方――にかかる日がやってきました

まず最初の相手は……

「よく来たねぇ。私が第参位サードの佐藤昭一だよ。異名は『不可侮爺ふかぶや』さ、よろしく頼むよ。」

「はい、よろしくお願いします。」

「まぁそんな緊張しなくていいよ。こっちも全力でいくから、君も本気でかかってくるといいさね。」

「ありがとうございます。」

双方、準備は良いか。

では、死合を開始する。初め

こうして、戦闘が始まりました。…シアイの言い方が気になりますが



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