第65話
【本能寺の変】の【謎】について、
うーん。わからないですね。コムさんの方を見てみますと……そちらも【謎】が解けたようには見えません。【陰謀論】や【オカルト】から考察しているであろうコムさんが苦戦するくらいなんです。真面目で誠実で清廉潔白かつ容姿端麗な
「ふふ、わかりましたよ。【本能寺の変】の【謎】を解く……その答えとやらを」
「犯行は……人の手によるものではなかった! そうですよね……デルピュネーさん、瀬戸さん」
自分で言っておいて何ですけど、じゃあ誰がやったんだと言われたら……どうしましょう。宇宙人説で逃げ切るしかありません。
「な……なんだってー!」
瀬戸さんは
「なぜ……なぜ、わかったのじゃ!?」
えっと、本意ではありませんでしたが……
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山勘で正解を引き当てた
「正解されて、悔しいのじゃ~」
「まさか……知っているとは思いませんでした」
「ヒントはアタイって言ってたのが……決め手ですかね」
「あちゃ~。ヒントを出しすぎてしまったのじゃ~」
「ちょっと、調子に乗りすぎてしまいましたね」
お願いしますから早く解答を言ってくれませんか。知ったかぶりしているのは精神的に辛いんです。しかし、そんな
本当にごめんなさい。どこも悪くなければ、どこででもバレていませんでした。ただ、
そんな
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「バレてしまった以上はしょうがありませんね。その通り……解答は【ヒト型爬虫類陰謀論】です」
瀬戸さんはため息一つつくと、消沈したまま……そう言いました。もう一度言いますね。消沈したまま……【ヒト型爬虫類陰謀論】と、そう言ったんです。【ヒト型爬虫類陰謀論】という言葉を聞いたのは……
「つまりですね……朝比奈義秀も明智光秀も【ヒト型爬虫類】こと【レプティリアン・ヒューマノイド】だったんです。そう考えれば……異常な怪力や、鮫を三匹も捕まえてくる事にも納得できますよね」
できません。
「光秀の前半生がわからないのも、それが原因なのじゃ。キンカン頭であったのも納得いくじゃろ? なにしろ爬虫類なのじゃからな」
いきません。
「そしてですね。【順逆無二門 大道徹心源 五十五年夢 覚来帰一元】からは……寿命が五十五年と読み取る事ができますよね」
まあ……それくらいなら許容しましょう。
「ここで豆知識なのじゃが、コモドオオトカゲの寿命は五十年と言われており……これこそが光秀が【ヒト型爬虫類】である証左なのじゃ! さらにはコモドオオトカゲは腐肉を喰らう。これこそ安土城で腐った料理を出した理由なのじゃ~。要点をまとめるとじゃな、つまり……光秀は【ヒト型爬虫類コモドオオトカゲ科】であったと導き出されるのじゃ~」
許容して大損しましたね。
「じゃ……お客様をお送りしますね」
「ちょ、ちょっと待つのじゃ。ひょっとすると……今こそが人類の危機かもしれんのじゃ」
「待って……もっと話を聞いてくださいってば。ええと【コモドオオトカゲ】を【アナグラム】するとですね……」
ちょっと気になったので、デルピュネーさんと瀬戸さんを扉へと強制連行するのは一時停止しました。そして続きを促します。
「【コモドオオトカゲ】は【コドモオオトカゲ】になるんです。これは子孫にも【ヒト型爬虫類】が潜んでいるのを意味していて……とにかく地球が危ないんですよ……あ、ちょっと待って、押さないでください」
いやいや……本日はためになる話をありがとうございました。
「他にも【コモドオオトカゲ】は【トドモオコゲガオ】になるのじゃ~。これこそがトドやオットセイが顔が黒くなった理由なのじゃ~」
扉を挟んで、まだ何か言っています。いけませんね、今度からこの扉は防音にしましょう。そして
休題 『ヒト型爬虫類陰謀論』 了
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