第25話
いきなり登場した【九十九百恵】なる人物に戸惑う
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キッチンでの手がかり掃討作戦は徒労に終わりました。はい、
「次は……リビングを探してみますか」
誰も聞いていないにもかかわらず、自身の次の行動を独り言として漏らす
リビングには小さな書棚とソファーが置かれていました。書棚には本も詰められていますね。そのタイトルを見ると……ミステリーや歴史本。そして恋愛小説が数多く並べられていました。
「この本って……乃済さんが知ってる本です?」
「ええ。その本は私と愛恵が一緒に語り合った事のある本です。私達にとっては思い出深い本なんですよ」
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沢山の本の間にカードが挟まれてはいないだろうか。
パタンと本を閉じました。最後の本まで調べ終わった結果、
「ふぅ〰」
書棚の探索が徒労に終わった
手だけが動いていたのには理由があります。ほら、ソファーって座る部分と背もたれの間に隙間があるじゃないですか。よくほこりが溜まっていたり、虫の死骸が入ってたりする場所です。そこに手を入れると落ち着きますよね? え、落ち着きませんか? まあ……
「あ……」
なんと、そこにあったんです。プラスチック製のカードが……。
【峰仙一】
「誰?」
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