休み時間

「ドキドキするー。絶対明日教えてね。」


「何で麻美がドキドキしてるの。家近いからってだけで別に意味ないと思うけどなぁ。」


「いいじゃん。最初はそんな感じでさ。まずは一歩前進だよ。」


相変わらず盛り上がる麻美。それを冷静に対応する私。まるで漫才の掛け合いのようだ。


「麻美は彼氏と帰るんでしょ?どっか寄ってくの?」


「うん。ほら前に言ってた、駅前に出来たアイス屋さんに行ってみる。少し並ばないといけないかもなぁ。」


「あーあそこね。いーねー。今度一緒に行こう!」


「オッケー。青山君とも行ってきたら?」


「えーっ。二人だと行きづらいよ。行くなら麻美も一緒ね。」


「私はいーよー。行ったらお邪魔でしょ?」


「ううん。いてほしい。麻美が行くなら私も行く!」


「そう?じゃあ今日青山君に聞いてみてよ。ね?」




10分の休み時間が終わるギリギリで教室に行く。

放課後まであと2時間ほど。

青山君は楽しそうにクラスの男子と笑っていた。

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