反射

「あそこ空いてるよ。シート広げよう。」


レジャーシートを3枚広げ砂浜に敷く。

ここからだと、海に花火が反射してすごく綺麗にうつる。


「あ、篤人から電話だ。近くにいるみたい。迎えに行ってくるね!」


「気をつけてね!」


麻美が置いていったジュースを近くに置き、シートに座る。


「隣いいかな?」


「え?うんいいよ。」


急でびっくりした。青山君が隣に座る。


「ここ、すごい綺麗に見えるだろうね。」


「うん。綺麗で感動するよー。青山君はこの花火大会初めて?」


「引っ越す前に何回か行ったけどあまり覚えてないなぁ。だから今日はすごい楽しみ。」


「この辺だと花火大会やるのはここでだけだからね。千葉でもやるよね?見に行ったりしたの?」


「うん。何回か行ったよ。」


(もしかして彼女とかな。)


「色んな所の花火大会見てみたいな。夏嫌いだけど花火は好きなんだよね。」


「そうなんだ。俺も人混み嫌いだけど、花火好きだな。」


「お待たせー篤人連れてきたよ。」


麻美と篤人君だ。


「良かった。麻美はいこれ。」


ジュースとたこ焼きを渡す。


「ありがとう!うちらここで立って見るから広く使っていいよ。」


「分かった。」





ヒュルルル ドーン


大きく色鮮やかな花火が空高く打ち上がる。海に反射する花火が一面に光り輝き静かに消えていく。

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