第11話 中学時代の部活

 やあ、みんな! 俺っちだぞ。


 今日は中学時代の部活の話をしようと思う。


 小学校時代、野球に没頭していた俺っちは、当然中学でも続けるつもりだった。


 しかし、それまではなんの抵抗もなかったのに、急に坊主にするのが恥ずかしくなってさ。

 今考えると、思春期特有のものだったんだろうな。


 そんなくだらない理由で野球を断念した俺っちは、結局陸上部に入ったんだけど、すぐに先輩部員に目を付けられて、しごきまくられたんだよな。


 えっ、なんで目を付けられたのかって?


 それは、もちろん、俺っちが女子部員にモテモテだったからさ。


 なんせ、入部してすぐ、部のエースだった人に100メートル走で勝ったものだから、女子部員が俺っちのことを「九子君、すごーい!」とか言って持ち上げるわけよ。


 そんな状況なもんだから、当然先輩たちは面白くないわな。


 なにかにつけては、俺っちに文句を言うわけよ。


 俺っちも最初は耐えてたんだけど、ある日それが爆発してさ。


「こんなところ、いられるか!」って、先輩たちに啖呵切って、辞めちゃったんだよな。


 運動部の先輩後輩の関係に嫌気が差した俺っちは、その後将棋部に入ったんだよな。

 最初は普通に将棋をしてたんだけど、途中からは山崩しやはさみ将棋等の、いわゆるお楽しみ将棋ばかりしてたんだよな。ぎゃははっ!


 その中でも、俺っちは『歩回り』という遊びが特に好きで、よく女子部員たちとやってたんだよな。


 歩回りは最大4人でやれるところが魅力の一つで、俺っちがいつも3人しかいない女子部員たちとやってたもんだから、男子部員が羨望の眼差しを向けてきて、ほんと気持ちよかったんだよな。ぎゃははっ!


 ということで、今日はこのくらいにしとくぜ。


 じゃあ、みんな。あばよ!


 




 

 

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