第4話 俺っちのアイドル変遷

 やあ、みんな! 俺っちだぞ。


 前回から話は小学校時代に突入したわけだが、俺っちはこの頃からアイドルに夢中になったんだよな。


 まず最初に好きになったのは、太田裕美。あのキュートなルックスに加え、少し舌足らずなところが、たまらなく可愛いかったよな。ぎゃははっ!


 そして彼女の代表曲といえば、なんといっても『木綿のハンカチーフ』。


 この歌はほんと名曲中の名曲だよな。


 男目線の歌詞と女目線の歌詞が交互に出てくる形式は、当時としてはかなり斬新だった。


 それを見事に歌いこなした彼女に、俺っちはすっかりとりこになったってわけさ。


 ぎゃははっ!


 その次に好きになったのは山口百恵。誰にも媚びないオーラを全身から醸し出していた彼女を、なんか潔いというか、恰好良く感じたんだよな。


 結局彼女は21歳という若さで引退してしまったのだが、その後まったくテレビ出演していないところが、彼女らしくてとても好感が持てるよな。ぎゃははっ!


 それと並行して、俺っちは岩崎宏美も好きだったな。


 彼女の良さは、なんといってもあの抜群の歌唱力。


 今と比べ当時の歌手は全体的に歌は上手かったが、その中でも彼女の歌唱力は群を抜いていた。


 その後、妹の良美もデビューするが、彼女もまた歌が上手かった。


 あと、榊原郁恵と高田みづえも好きだった。


 この二人は同期で、榊原郁恵は渡辺徹と、高田みづえは力士の若島津と結婚したんだよな。


 今思えば、二人ともデブが好きだったんだな。ぎゃははっ!


 この二人のすぐ後にデビューしたのが石野真子。


 笑うと八重歯が見えるところが可愛いかったよな。


 おっ! 大事は人を忘れるところだった。


 それはキャンディーズとピンクレディー。


 ちなみに俺っちは、キャンディーズはランちゃん派、ピンクレディーはケイちゃん派だった。ぎゃははっ!


 あと、男性歌手の方は、西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎の新御三家が好きだったな。


 同じ広島県人ということもあって、俺っちはその中でも特に西城秀樹が好きだった。


 彼のヒット曲はたくさんあるが、その中でも俺っちが一番好きなのは『ヤングマン』。


 あの振り付けは、当時学校でダンスに組み入れられる程大流行したんだよな。


 あと俺っちは、ジュリーこと沢田研二も好きだったな。


 新曲を出すたびに派手な衣装を着て登場する彼に、俺っちは小学生ながらエンターテインメント性を感じてたんだよな。ぎゃははっ!


 彼もたくさんヒット曲を出していたが、その中でも俺っちが一番好きだったのが、『カサブランカダンディ』。


 イントロでウイスキーを口から吹き出すパフォーマンスは、ほんと衝撃的だったよな。ぎゃははっ!


 とまあ、以上が、小学校時代俺っちが好きだったアイドルだ。


 えっ、目移りし過ぎじゃないかって?


 まあ、それは自覚してるよ。なんたって小学校時代のあだ名は『移り気の九ちゃん』だったんだからな。ぎゃははっ!


 ということで、今日はこのくらいにするぜ。


 じゃあ、みんな。あばよ!


 




 

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