第11話 デートonアライブ

美羽と付き合うようになって1週間後、二人は初デートをする事になった。


隣町の駅で待ち合わせをして、朝9:00に二人は会い、最初に映画館へ向かった。


何見る?♡


何?とは?


映画だよー。


二人は映画館のポスターを見ながら相談をしていた。


おっ、これはどうだ?「吸血鬼の恋愛」


えー!ちょっと大人かな?

これは?「行方不明の女王様」

二人の王子様が、行方不明になった女王様を捜す度に出て悪者を倒す話しだよ?


うむ。では、それにしよー。


うん♡


そして、上映時間の9:30になり二人は上映ルームへ入って席に座った。


はい♡手、繋ごう?


うむ。しかし、なぜだ?


そうゆうもんなの♡


そうか。ほれ


そして、上映中の事、魔界からコンタクトがあった。


・・・こ、コール様。どうか、聞こえてください・・・


・・・誰だ?・・・


・・・キメラのスー、です。スライム殿から聞きまして・・・


・・・お~、魔術訓練士か?・・・


・・・は、い。時間がありません。ワタシはもう、はぁ、命がつきます。ぐ、グラシスが無謀を起こしまして、今、現魔王様が説得中なのですが、手に終えず・・・


・・・で、どうしろと?・・・


・・・一度、ご帰還ください・・・


・・・出来るなら、とっくにしておるわ!・・・


・・・未完成ですが、転移装置を作り、作動させています故、5分後にこちらへ飛ぶかと・・・


・・・本当か?よし、分かった!・・・


美羽殿、すまんが、ここを離れるぞ。


うん♡すぐに戻ってきてね♡


零時は、席から立ち、トイレへ入っていった。


5分経過


零時の身体が紫の煙りに包まれた!


そして、気が付くと真っ赤な空、黒い大地の平原へと着いた。


ウオ~!とゆう叫び声とバンッ、バンッ!とゆう空気が響く音が離れた場所から聞こえていた。


零時の身体からは黒いオーラが溢れてきた。


こ、コール様!?ほ、本当に生きておられたのですね!(涙)


5メートルはある巨体で泣く、それはオーク族の者だった。


うむ。して、何があったのだ?


はい、次期魔王について、もめたのです。第一軍曹のリカスは今のままで良いと言い、現魔王様、ヨミ様についています。

そして、反対意見を出していた第三軍曹グラシスが争いをはじめてしまいまして。


なるほど。仕方がない奴らだな~。


スノー、我の元に来い!


スノーが転移をしてきた。


するとただの犬の姿から角が生えた3メートルはある巨体の犬に姿を変えた!


ワンッ!(魔王様♪ワタシのこれはいったい?)


魔界に呼んだ事で我が力の根源が変わったのだ。ここでなら、以前の力に戻せる!


そして、スノーに飛び乗ると争いの場所へと向かった。


リカスー!貴様~、コール様、亡き後で威張りくさりおって~!


ヨミ様の何が不服だと言うのだ!グラシスよ!


二人の剣がぶつかりあい、大地が揺れていた。


そこへ零時が間に入り、二人の剣を受け止めた。


待て!グラシス、リカス!


ぬぬっ!この魔気、シールドは?まさか!


こ、コール様?コール様~!


久しいな。俺がやられても尚、魔界の復興に励み、守り抜いていてくれた事、感謝するぞ!


して、グラシスよ。ヨミの何が不服なのだ?


はっ、ワタシの話しも聞かず、我が部隊を盾にし、勇者どもと戦う作戦や、日々の雑な扱いです。スカル族ばかり優遇しやがるんですよ。我々以外にも不満を抱く者は多々いるのです。

コール様の時には、このような事はなかったのに!まったくムカつきます!


それは、お前の思い込みだ!


黙れ!リカス!お前はスカル族だから、そうなのだ!


零時がそこで、話しを切らせると、ヨミのいる城へ向かった。


ヨミ様!コール様が戻られました。


なっ!うっ、この力、本当に!


ヨミ、留守を良くやってくれた。

しかし、グラシスの話しは真か?


いや、多分、ちが


零時(コール)が魔力を上げた。


あー、はい。はい。そうでした!ワタシが悪いかと。


だな?俺の誓いは覚えているか?


魔族は平等なり!同士での殺し合いは行わない事!です。


だな?では、それで頼むぞ!


皆、これより引き続き魔王はヨミだ!


周りから歓声が上がった


お~!


し、しかしコール様が戻られたなら、


いや、俺はまだ完全には、戻れんようだ。


と、話すと映画館のトイレに戻り、魔力が弱まった。


美羽殿、待たせたな。


全然、待ってないよ。

5分だけ?待った感じ?笑


美羽は零時の腕にしがみつき、二人は再び映画を楽しんだ。








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