第10話 恋バナ
零時、小学6年生 バレンタインデーの日
放課後の事、同級生で同じクラスの女子、天海美羽から声をかけられた。
赤城くーん!
うむ?何だ?
今日さ、一緒に帰ろうよ
別にヨイがなぜだ?
ヨイ?笑 良いや!じゃ、帰ろう♪
そして、学校を出て、いつもの道で帰ろうとした時、美羽は零時の手を引っ張り、川が見える橋の上に連れてきた。
そこは車も通る場所で歩道と車道に別れていて、歩道の所で美羽はランドセルを下ろして中からリボンがついた包みを出した。
これ、はい!あげる。
なんだ?これは?
帰ってからさ、開けてみてよ。
零時は、すぐに包みを開けた。
ちょ!
そこには手紙も入っていた。
ずっと前から好きです♡
と書いてあった。
好き?とは確か人が人を想う気持ちの事であったな?
イヤー//
して、天海とやら、その気持ちをどうしたらヨイのか教えてくれ。
ん~、赤城くんって恋愛ドラマとか見ないの?
れ、ん、あ、い?分からん!
じゃさ、今からアタシの家、来る?マンガの本で説明してあげるよ
ほ~。なれば頼む。
美羽の家に着き、部屋へ入った。
部屋の中は白色の勉強机とピンクの椅子とベッド、本棚が置いてあった。
そして、床に零時が座ると、本棚からマンガ本を取り出し、零時に読ませた。
零時が本を読んでいると美羽の母親がジュースを持ってきた。
いらっしゃい。あら、男の子って珍しいわね。
我は、コー、じゃなかった。赤城零時で、す。
・・・だったか?・・・
零時くんね。よろしく。
美羽が、手をふって母親を追い払う素振りをした。
どう?分かる?
ふむ。つまりは唇をくっつけたらヨイのか?
えっ//えっ//ち、違うよ!そうゆうのは、ちゃんと付き合ってから。
しかし、本では、しているぞ?
あー、それは、ほら、マンガだから飛ばしてるんだよ!あれこれを
あれこれ?俺も風なら飛ばせるがな!
違う~!まずは、好きって気持ちをね、相手に伝えるの!
それから~、彼氏と彼女になるの!
で、あれば俺と天海は、その彼氏と彼女?なのか?
赤城くんが良いならね。アタシの事、好きになってくれる?
良く分からんが、なっても構わん。がしかし、どうするのだ?口をくっつけるのか?
口をくっつけるなら、魔力転送になるのだが。
美羽は困惑した。
魔力転送?と、とりあえずさ、チョコ、食べてよ。
うむ。
ほ~、これは美味い!好みである。
そして、零時は腹に魔力を集中した。
準備はヨイぞ!しかし、お主、本当に魔族になっても良いのか?
魔族とかさ、さっきから何なの?赤城くんって本当、色々ミステリアスだよね?
とりあえずさ、今日は気持ちが伝えれただけで良いの♡
キスとかは、これから徐々にしよ♡最初はさ、ほら、デートからね?
デート?とは何だ?死合の事か?
そこで美羽は紙と鉛筆で図を書いて恋愛について1時間をかけて説明をした。
・・・人間とは、本当に面倒くさい生き物なのだな!・・・
分かってくれた?
うむ。理解した。が、しかし俺とは別れが来るやもしれんぞ?
その時はその時にしようよ。
じゃ~、今日からアタシの彼氏ね?
うむ。
その日、零時はいまいち良く分からず帰宅した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます