旅人は夜の森で歌う


 星屑のシャンデリア、ちらちら輝く音がする。

 悠久の時を生きた大樹の元、眠る貴方に捧ぐ歌。

 夜風が頬を撫で、花が踊る。

 遠くから聞こえるのは鳥の声、虫の声。

 近くの闇に潜むのは、彼を慕う者。

 彼らが願うなら、僕も願おう。

 貴方が再び自由になれるように。

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