第4話 ブロック塀を、そろそろと退却・・・

 今週の確か水曜日、2022年3月23日のおはなし。

 昼過ぎに、自宅に戻って参りました。

 さあ、駐車場に自転車を停めようと思うと・・・・・・、


猫様、発見!


 猫様は、とら柄。いささか御太り気味。

 駐車場の前のブロック塀の上においでなさっている。


よし、行ってみよう!言ってみよう!

ほな、いっくでぇ~!


 というわけで、早速、お声がけを実践いたし候。


三味線! 三味線!


 猫様、黙って、後ろずさりを始めました。

 しばらく距離を持って、こっちを見ておられる。

 そこに、迫撃の「三味線砲」を、お見舞いしませう。


三味線! 三味線! 三味線!


 猫様、さらにブロック塀を後退し、こちらを御覧になるの巻。

 その間、一度も、ニャーともワンともお声を発されませんでした。


かくなる上は、これにて、さらば。


 というわけで、猫様に手を振って、蛸壺庵に退却しました。


 さて、あの猫様は、三味線の意味が分かっておられたのだろうか?

 こればかりは、わからんね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る