第2話 三毛猫のおばあさまには、効果抜群?!

 先日、とある大先輩宅に伺う機会があった。

 ここにも、猫がいる。

 しかも、三毛猫。ただし、雌。それも、かなりの老猫さん。

 確か、20歳ぐらいにはなっておいでであります。

 人間にしたら、90歳は超えているであろうお方。

 名前はちゃんとあって、「たま」。

 どこかの駅長猫さん(故人だな、確か)と同名。


 1年ほど前にお会いしたときは、もう一つ元気がなかったようだが、今回お会いしたところによると、どうも、お元気そうで、何より。

 そういえば、今から11年前に姫路の郊外で公立中学入試対策をしに行った先にも、猫がいて、こちらは雄だった。ある晴れた日の朝、ふと思って試しに悪口を言ってみたら、窓際で日向ぼっこをしつつも、右耳をぴくぴくとさせ、しっぽを1回ばかり降ってきた。

 聞こえているニャー!

 という、意思表示だったのかもしれん(苦笑)。

注:これは前話のお話です。


 そういえばその頃にはこちらの三毛猫たまさんも、すでに生まれていたっけ。

 あの猫さんにお会いしたのは2010年。そのとき1歳くらいだったからね。


 サーて、やってみるか、久々に。

 以前ほど元気よく歩き回っている様子はないが、まだまだ健在な老猫様。

 では、参ろう!


 三味線! 

 三味線!


 たま様に向って、および申し上げた。


 程なくして、玉様は振り返った。

 それまでと表情がいささか変わったようにも、思えた。

 いやー、マジで、ね。


 ニヤー!!


 渾身の力を振り絞っての「咆哮」が、私に向ってきた。

 ゴソンガンを拝見すると、確かに、鬼の形相? だった。


 こりゃー、誰が、シャミセンにゃー?!

 ~あんたかニャ?! 私らの御先祖様の仇は?!


 そんな雰囲気ありありの中、私は、もう一度言ってみた。


 三味線!


 ・・・


 ニヤー!


 今度は、先程のような形相でもなかった。


 はいはい、わかったニャン。

 ~シャミセンより、スナックでカラオケでも歌っとけニャ!

 そんな雰囲気だったかな。


 前回と併せ、猫に悪口を言ったらどうなるか?

 私なりに、仮説を立ててみました。


問 猫に悪口を言うと、どうなるか?

以下、模範?解答。

 ~間違いなく、お怒り?を、買うらしい。

 もっとも、本気での言動でないこともばれているので、たたりとかは、ない。

 ~どうやら、内心、相当笑いものにされているようである。

 ~~ひょっと、祟るも何も、他たる(たたるではなく、ほかたる)値打ちもない、ダメ人間みたいに思われているかも(苦笑)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る