石の記憶
それはなんだと聞こうとしたその時頭の中に見覚えのない景色が現れた。
何もない白く平坦な空間の中で醜い姿をした化け物がいる。そして俺はその化け物を相手に今自分が持っている刀を使い、化け物を切り伏せていた。さまざまなな技を使い冷酷に化け物を切り捨てていく姿は自分では無いようだった。
「これはなんだ」
俺が震える声で呟くとハルじいはなんのことかと聞いてきた。さっき俺が見た映像のことを説明するとハルじいは
「それは『石の記憶』だな。正しい反応だから安心せい。」
「その『石の記憶』とやらはなんなんだ。」
聞きなれない言葉だ。
「お主の妖刀の鍔のところに四つの青い宝石がついているだろう。」
確かに俺が持っている刀の鍔のところに青く透き通った宝石が十字を組むようについていた。
「これがどうかしたのか?」
「その石は特別でさまざまな力を持つ。詳しい話は明日にしよう。もう暗いからな。」
窓から外を見るともうすぐ日が沈みそうだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます