第3話 目撃

俺は今ショッピングモールに秋葉と二人でいる。

二人の仲ははたから見てカップルと見間違えられるくらい。

家が近くで、幼稚園からの仲でお互いに分かりきっていると言っても過言じゃない。

「秋葉昼ごはん食べよ」

「何食べる?」

俺は何でもいいからご飯が食べたかっただけで、何を食べるか決めておらず答えるのに少々考えた。

「ハンバーガー」

「いつもそれ飽きない?」

「あきない」

「好きだからいいけど」

それから、某ハンバーガーチェーン店のカウンターで注文をした。

「食べすぎじゃない?」

「高校生なんだから普通だろ」

呆れた顔をして、秋葉はポテトとドリンクのSを頼んだ。

「逆に少なすぎだろ」

「ダイエットしてるの」と怒られてしまった。

俺の中で女性を怒らせると怖いことがようやっとわっかた。

秋葉と二人でゆっくりとご飯を食べ終わりモールでショッピングすることになった。

そこで秋葉はマネキンに着せられている服を見て可愛いと言って店内に足を入れた。

秋葉のはしゃぐ姿が子供ぽっく見えて可愛く見えてしまった。

秋葉は気に入った服を見つけ試着室に着替えに行った。

「待ってる間暇だからって覗いちゃだめだよ慎太郎」

「覗かねぇよ、変態呼ばわりされるだろ」

「見ていいよって言われたら見るくせに」

「安心しろみないから」

少し声が大きかったのか周りからの視線が恥ずかしい。

「意気地なし」

「なんか言ったか?」

声が小さく聞き取ることができなっかった。

「なっ何も言ってない」

秋葉は戸惑い照れたように言った。

ガラガラと試着室のカーテンが開き、照れ臭そうに聞いてきた。

「どう?」ともじもじしながら。

普段は髪を結んでいないのにポニーテールにして、胸元の少し空いた服を着ていて、高校生か?と思うほど色気が漂ってきた。

「か、かわいいよ」

色気に押されてうまく褒めることができなかった。

「そう?」とまんざらでもないような顔をしていて、よかったのかと疑問に思う。

それからもいろんな店を回り、楽しんだ。

夜の七時になり、帰ろうとしたが忘れ物をしたのに気が付き一人で学校に急いで戻った。

職員室で教室の鍵を貰い、教室に向かった。

俺が教室の鍵を持っているのに、教室が開いていた。

中に入り光景に絶句する。

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