第2話 終わりの宣告
俺は家を出て学校に向かう。
いつも通りの道に飽き飽きしながら歩き駅まで歩いていた。
「おはよ」
俺の幼馴染の楓秋葉かえであきはにいつも用に挨拶を言われて返事をした。
「おやおや佐久間慎太郎さくましんたろう君目にクマができてるじゃないか」
ちょっと怒ったように秋葉が心配してきて、目を擦った。
「ちょっとな寝つきが悪かったんだよ」
朝の出来事を伏せて会話をつなげた。
「とりま学校に行こ慎太郎」
この年にもなって秋葉に手を引っ張られながら電車の椅子に腰かけた。
「今日国語のテストだけど勉強した?」
「やばいしてない」
「お疲れ」
秋葉に憐みの目を向けられながら、勝ち誇った笑みを向けられた。
「昼放課に勉強すればまだ間に合う」
「あまいな~古文が範囲だから」
「よりによって古文かよ」
俺は大の古文が苦手で落ち込む。
「そこまで落ち込まないでよ教えてあげるから」
その一言に赤点回避の道筋が舞い降りた。
「さすが学年三位言うことが違う」
「もう」
秋葉は照れ臭そうに叩いてきた。
秋葉は優しいからいつも助ってもっらてて感謝しなきゃなと思った。
会話は弾みあっという間に教室に着いた。
「いつもいつもお熱いですな」
俺の友達、桜井俊さくらいしゅんからかわれた。
「うるせぇよ」
「こわいこわい」
俊は腕を察すった。
「もう付き合っちゃえば?」
「余計なお世話だ」
「早くしないととられちゃうよ秋葉ちゃん」
「秋葉が誰と付き合っても秋葉のかってだろ?」
「そうだけど秋葉ちゃん可愛いからさ」
秋葉は頭が良いことながら、顔も可愛い。
まさに、天は二物も三物も与えるとはこのことだ。
「恋とか今はどうでもいいよ」
「強がっちゃって」
いじられて、チャイムが鳴り始めた。
そこからは何事もなく過ごし、とうとう昼放課になってしまった。
「さあやるぞぉー」
意気込んでも古文の問題が全く解けない。
「そこはねこうやって読解すると解けるよ」
秋葉に教えてもらってやっと解けるレベルで焦る。
二十分しっかり勉強をして赤点を回避する自信が出てきた。
秋葉の教え方がうまくて助かった。
お前ら席座れと先生からの指示があり、問題用紙と回答用紙が配られた。
あれ????小テストってちっこい紙にちょっとだけ問題があるやつじゃないの?
心の中で叫ぶ、紙がでけぇし問題用紙二枚あるしなんだこれ~~~~~
始めと合図があり、紙をめくる。
その瞬間、こんだけ問題が多いんだ簡単なはずと高を括っていた俺に終わりの宣告が告げられた。
諦めず必死に問題文を読む。
何か書いてんの??と頭が???でいっぱいになる。
何も書けず、ただただ暇な時間だけが過ぎる。
これが虚無ってやつか(笑)笑えねぇしと昨日遊んでいた自分を呪う。
テストも終わり秋葉が話しかけてきた。
「だいじょうぶだった?」と歯切りが悪く。
涙目になって、何も書けなかったことを言った。
「今回異常だったからしょうがないよ」
フォローをもっらたがなんのフォローにもなってなかった。
今日が唯一昼までだったことがよかった。
ホームルームが終わった後
「慎太郎今日暇?」
秋葉は顔を赤らめて聞いてきた。
「暇だけど」
「なら駅前のショッピングモールいかない?」
「いいよ」
返事をし、ショッピングモールに向かった。
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